夜9時からレシピ! 主材料は「なす×鶏胸肉」の2つ。お酒に合う“ちょいメシ”【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/9/7

『夜9時からの飲めるちょいメシ』(サルボ恭子/家の光協会)

 1日の疲れた体を癒してくれるのが、温かい夜ごはんですよね。外食もいいけれど、毎日というわけにもいかず、かと言って今から何品もちゃんとした料理を作る気力は残ってない。簡単に作れて、お酒も楽しめるような料理が作れたいいのに…。そんな願望を叶えてくれるのが『夜9時からの飲めるちょいメシ』(サルボ恭子/家の光協会)です。

 本書は、「1野菜×1肉or魚」という、主材料は2つだけを使って、お酒に合う料理レシピを紹介しています。また、同じ2食材で3つの料理が作れるようになっているので、同じ食材が続いても飽きることなく、材料をムダにすることもありません。そして何より嬉しいのが、遅く帰ってきた自分を待たせることがないくらい、パパっと簡単に作れてしまうことです。今回はこの中から、「なす×鶏胸肉」の2食材を使った3品を実際に作ってみました。

1、芳醇なソースで大人な味に「鶏胸肉のソテー なすのバルサミコ酢ソースがけ」(P.48)

 オリーブ油を熱したフライパンに、鶏肉の皮目を下にして入れ、両面ともにしっかり焼き色がつくまで焼き、器に盛る。なすを耐熱皿に入れ、ラップをかけて600Wの電子レンジで2分加熱する。これと、黒オリーブ、バルサミコ酢、細ねぎを混ぜ合わせ、先ほどの鶏肉にかければ完成。

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「なす×鶏胸肉」を使った料理の1品目は、ワインに合いそうな、バルサミコ酢をソースに使った鶏肉のソテーです。鶏肉は単に両面焼いただけですが、そこにかけるソースにバルサミコ酢や黒オリーブを使うことで、酸味とともに芳醇な香りが口の中に広がり、まるでお店で食べているような気分になれる本格的な味に。また、なすのゴロゴロっとした食感もよく、なかなか食べ応えがある一皿でした。

2、レンチンだけでできる「鶏胸肉となすのバンバンジー風」(P.50)

 耐熱皿に皮をむいたなすを並べ、細長く切った鶏肉をのせる。鶏肉全体にごま油をかけ、ラップをかけて600Wの電子レンジで4分ほど加熱する。これを器に盛り、白すりごま、しょうゆ、酢、砂糖、塩昆布を混ぜ合わせたものをかければ完成。

 2品目は、同じ「なす×鶏胸肉」を使った、レンチンだけでできるレシピです。とにかく材料を切り、そこに調味料をかけて加熱するだけと、かなり簡単な一品。でも、食べてみると、レンチンだけとは思えないほど、くたっとしたなすや鶏肉に酸味や塩けがしっかりとついていて、一口食べるとヤミツキになる味になっていました。日本酒なんかに合わせると、さらにお酒が進みそうです。

3、マヨネーズでしっとり「鶏胸肉となすのオーブントースター焼き」(P.51)

 ボウルに粒マスタード、マヨネーズを入れて混ぜ、ここに鶏肉となすを加え、全体的によくからめる。耐熱容器に先ほどのなす、鶏肉を交互に並べ、オーブントースターで13分ほど焼けば完成。

 3品目は、「なす×鶏胸肉」を使ったオーブン料理です。マヨネーズと粒マスタードを混ぜ合わせたソースに、なす、鶏肉を絡めて焼くだけという、こちらもシンプルなレシピですが、マヨネーズのおかげで、パサつきがちな鶏肉もかなりしっとりして、満足度もUP。ピリ辛なマスタードもいいアクセントになっています。何より、帰って熱々を食べられるのが嬉しいですよね。ビールやワインなどと一緒に楽しんでみてください。

 今回は、「なす×鶏胸肉」を使った3品を紹介しましたが、ほかにも「にんじん×豚バラ」、「れんこん×さば」など、20種類もの組み合わせレシピが紹介されているので、これらを使いこなせば2か月は毎日違う料理を楽しめますよ。

1日最後のご飯だからこそ、自分の体が喜ぶものを食べ、明日への英気を養いたい

 特に一人暮らしだと、帰ってからの料理が大変だったり、食材を買っても使いきれなかったりと、いろいろ面倒なことが多く、この時点で夜ご飯作りを断念してしまいますよね。でも、ここで紹介されているような、同じ食材で3タイプもの料理が簡単に作れるのであれば、どちらの問題もクリアして、なんだかできそうな気がしてきます。せっかく1日最後のご飯なので、自分が食べたいものを食べて、明日への英気を養いませんか?

文=JUNKO