今すぐできる親孝行は? テレビで話題の白澤卓二先生に学ぶ、生活改善でできるアルツハイマー予防

健康・美容

更新日:2018/10/5

人生100年、超高齢社会になった日本

 9月17日は敬老の日。昨年の9月15日に厚生労働省が発表したデータでは、100歳以上の高齢者は日本に6万7824人、昨年度中に100歳になる人は3万2097人いるとのこと。日本は超高齢社会を迎え、人生100年も夢ではなくなりました。
 さらに今は、単なる長生きではなくその質も求められています。寝たきりで過ごすのと、自分の足で動き、口から食事をして、やりたいことができるのとは「QOL(クオリティ・オブ・ライフ/生活の質)」がまったく違ってきますから……。

 理想は死ぬ直前までふだんと同じように生活して、長期間寝込むことなく、ポックリ逝くピンピンコロリでしょう。
 その妨げとなるのがアルツハイマー病です。2015年に厚生労働省が発表したデータによると、高齢者の約4人に1人が認知症あるいはその予備群と指摘されていますから、アルツハイマー病対策はもう人ごとではありません。

治療法の根本が覆りつつあるアルツハイマー病

 これまで、アルツハイマー病の予防は難しい、発症すると治らない、根本的な治療法はないと言われてきました。
 しかも、ここ最近、新しいアルツハイマー病の治療薬の開発がストップしています。さらに、フランスの厚生労働省は今年6月に「治療効果が不十分」としてドネペジル(日本ではアリセプト)を保険薬から外すと発表したのです。

advertisement

 どうやら、これまでの認知症治療は根本から間違っていたのではないか……。それを示すように、アメリカではそれまでのアルツハイマー病治療の常識を打ち破る治療法が話題となっています。
 その治療法とは、認知症研究の世界的権威であるデール・ブレデセン博士が考案した「リコード法」で、今年の5月には「世界一受けたい授業」(日本テレビ)で取り上げられ、日本でも注目を集めています。

 リコード法を日本人向けに進化させ、ふだんの生活で実践できることをわかりやすくまとめたものが『Dr.白澤の アルツハイマー革命 ボケた脳がよみがえる』(白澤卓二/主婦の友社)です。

「何を」「どう」食べるかでアルツハイマー病予防になる!

さば缶カレー 脳に効くEPA たっぷり

 Dr.白澤が重要視しているのは毎日の食事です。脳を老化させる有害物質の排泄を促し、脳の老化を予防する食べ物を積極的に取り入れることで、アルツハイマー病は予防できるとDr.白澤は断言します。

 白澤式「神経解毒・再生治療」は、実践しやすさと確実な効果を求めた、シンプルな方法です。朝食、昼食、夕食で「何を」食べればいいのかを、イラストや写真でわかりやすく紹介しているうえ、夕食は具体的な献立とレシピを1週間分、写真つきで紹介。誰でも、すぐに実践できるようまとめています。
 難しい理論はあえて省き、読みやすく、わかりやすい内容になっていて「やってみようかなと思える」という読者の声も。

 Dr.白澤によると、アルツハイマー病はたくさんの要因があり、書籍で紹介していることを「1日でも早く」「ひとつでも多く」実践することで、脳の老化を予防・改善することができるとのことです。
 アルツハイマー病の芽は40代から10~20年かけてゆっくりと育ち、70〜80代に急激に進行します。早急な対応が迫っている親世代はもちろん、働き盛りから実践することでアルツハイマー病予防になります。

 人の名前が出てこなくなった、新しいことを始めるのがおっくうになった、うっかりミスが増えたなどは、脳の老化サインです。心当たりのある方は、本書を読んで、親子で実践してみてはいかがでしょうか。