本当に支持される無印良品の文房具はコレ! 文具ソムリエールが選んだ20アイテムとは?

暮らし

2018/9/9

『無印良品の文房具。』(ジービー)

 今や、全国の主要都市に店舗がある無印良品。なかでも文房具に関してはコンビニエンスストアでも手に入るので、日頃から愛用している人も多いだろう。その歴史の始まりは今から30年以上も遡る。

『無印良品の文房具。』(ジービー)によると、無印良品は1980年にスーパーマーケットチェーンの西友のプライベートブランドとして誕生。翌年から文房具が発売された。ちなみに文房具第1号の「メモ帳」は、現行では「再生紙メモパッド」と商品名のみ変更されているが、サイズも価格も当時と変わらないというロングセラーのひとつだそうだ。

 本書は4部構成で、「chap.1選ぶ」では、上記のメモ帳の様に、文具ソムリエール厳選の無印良品らしさが際立つ20点のアイテムの歴史や特徴、開発秘話を掲載。例えばクリアケースは「たかがクリアケース、されどクリアケース」と題し、つなぎ目や厚さなど、無印良品と一般市販品との加工の違いを解説している。比較してみると随所に使いやすい工夫が施されていることがよくわかる。

「chap.2使う」は、無印良品ブランドが誇る多種多様な“ノートの使い方”をテーマに、クリエイター、や研究家、そして主婦や無印良品の社員にいたるまで、ヘビーユーザーたちのノート拝見コーナーだ。予定表やレシピ集、旅の記録、デッサンなどなど、実に用途はさまざまである。持ち主がノートを選んだ理由、利点も書いてあるので、眺めていると自分も世界にひとつしかないノートをあれこれ作りたくなってウズウズしてくるはず。

「chap.3しまう」は、整理収納アドバイザーによる、文房具をしまうための“デスクトップ用の収納用品”が並ぶ。素材別に収納アイテムが紹介されている。ファイルボックスの変遷の歴史や整理トレー、小物ケースにまつわるエピソード、アクリル素材収納の「透明度を活かした珍使用法」などを読むうち、無印良品の文房具と組み合わせて使用したくなってくる。現行の収納アイテムについては寸法単位(幅×奥行×高さ)もほぼ掲載されている。

 最後の「chap.4楽しむ」では、いよいよ開発プロセス・デザイン・素材といった“無印良品らしさがどう作られていくのか”という工程の秘密が明らかになる。発売まで何度も検証や検討が行われ、市場の綿密なリサーチと品質向上への努力から、こだわりがありながらも使い勝手の良い文房具や収納アイテムが誕生していく。

 また、店舗で無印良品のノートや封筒などを購入後に利用できる“無料スタンプサービス「MUJI YOURSELF」”のスタンプバリエーションも載っている。季節・地域限定のデザインもあるとのことなので、旅行先でご当地スタンプが押せればうれしい。思い出や気軽なお土産候補としてもよさそうだ。

 無印良品の文房具は、デザイン自体ももちろん魅力的だが、長らく支持される理由は「ユーザー」に対する姿勢と、カスタマイズすることによって“無印良品らしさ”が“私らしさ”へ変換しやすいところではないだろうか。

 無印良品の“文房具”だけに絞った本は、本書が初めてとのこと。カスタマイズを楽しみながら秋に向けて、デスク周りをリニューアルしてみませんか?

文=小林みさえ