甘いものはやめられる!『グッド・ドクター』医療監修担当医が糖質制限をすすめる理由

健康・美容

2018/9/14

『糖質制限2.0』(KADOKAWA)

 すっかりメジャーなダイエット法となった糖質制限だが、「お米が好きで」「麺類が我慢できなくて」うまくいかない人は多い。中でも、疲れたときについ食べたくなる「甘いもの」は最大の敵ではないだろうか。『糖質制限2.0』(KADOKAWA)著者であり、ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ)の医療監修担当医としても注目を集める西脇俊二医師に、誘惑を断ち切る方法を聞いた。

●著者紹介●
西脇俊二(にしわき・しゅんじ)
精神科医。弘前大学医学部卒業。国立秩父学園医務課医長、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員などを歴任。2009年、ハタイクリニック院長に就任。セミナーや料理教室を通じて糖質制限の啓蒙活動を行ってきた。ダイエットだけでなく、糖質制限の効果を利用した治療も行い、多くの患者さんに効果を上げている。

成功の秘訣はマインドセット

 私が糖質制限に取り組んだのは、糖尿病患者とうつとの関係に、精神科医として強く興味を引かれたことがきっかけでした。データを集めつつ自分でも実践してみると、1カ月で5キロずつ減り、3カ月後には17キロもやせました。急激な体重減にもかかわらず、スタミナ切れなどはなく、むしろ寝起きのよさや活力増進を体感しました。

 患者さんの精神疾患にも多大な効果を発揮しました。うつだけでなく、統合失調症やパニック障害など、さまざまな症状が改善しました。糖はみなさんが思っている以上に、自律神経やホルモン分泌に強い影響をもつのです。

 糖質制限は単なるダイエットではなく、心も身体もまるごと健康に向け改善していくマルチな効力を持っています。これは他のダイエット法には見られない特色だと思います。

 スタイルがよくなるだけではなく、クリアな思考や前向きな気持ちまで手に入る…糖質制限やその他のダイエットで失敗経験のあるかたは、こうした「糖質制限をするメリット」を、まずはしっかり認識しましょう。

 一方で、糖質を摂るデメリットを知ることも重要です。一番簡単なのは、裸で鏡の前に立つこと。前だけではなく、横向きになったり、後ろ姿も見てみてください。「完璧!」というかたは、続きを読まなくて結構です(笑) 「ゆるんできたな」というかたには、糖を断つ方法をお教えします。

たった3日で糖と決別する方法

 いざ糖質制限しようと思っても「どうしても甘いものがやめられない」という人は多いものです。しかし甘いものに限らず、糖とお別れするのは思ったより簡単です。

 甘いものをやめられない最大の原因は、糖質の中毒性です。糖質を摂ると、脳内ではベータエンドルフィンという快楽物質が分泌されます。これが「甘いものを食べると幸せ!」という、あの感覚のモトです。この幸福感は「糖質を摂らないと物足りない」という感覚につながります。

 つまり、糖質を入れ続けていたら、誘惑はいつまでも消えません。糖質と決別したいなら、「減らす」のではなく、一時でも「断つ」のが正解です。

 具体的には、3日間糖質を断てば、中毒状態から抜けられます。ウソだと思われるかもしれませんが、事実、身体は依存状態を抜けています。問題はメンタルです。「甘いものが食べたい」という依存心が残っているのです。だからこそ、開始前のマインドセットは、気合を入れてやりましょう。

 甘いものが食べたくなったときは、コップ1杯の水を飲んでください。ただ我慢するのではなく、水を飲みます。水以外では、「今の作業をやめて違うことをする」のも有効です。たとえばPC作業中に甘いものが恋しくなったら、手書きの仕事に切り替えてみましょう。これだけのことですが、効果は絶大です。

 3日間、甘いもの断ちで体重が減ったり、身体が軽い、寝覚めがいいなどの効果を感じられたら、今度はぜひ本格的な糖質制限に取り組んでみていただきたいと思います。