毎日のみそ汁がスーパーフードに!? 不調を改善する最強みそ汁!

健康・美容

公開日:2018/9/16

『医者が考案した「長生きみそ汁」』(小林弘幸/アスコム)

 病気や不調の原因の多くが、生活習慣にあることは常識だ。とくに食事は大切で、医食同源という言葉もあるほど。健康によいとされる食べ物はたくさんあるし、ブロッコリースプラウト、アサイー、チアシードなどのスーパーフードもよく知られている。

 しかし、食べ物は、薬ではない。即効性はなくスーパーフードもたまに食べるだけでは、効果は期待できないだろう。アサイーやチアシード、確かに、栄養的に優れているかもしれないが、日本の食生活では馴染みがなく、しかも高価だ。健康のキーワードは、「習慣化」。毎日続けられるものでなければならない。

 順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が、試行錯誤の末、ようやくたどりついたのは、1杯の「みそ汁」だった。みそこそ日本を代表する発酵食品だ。しかも、そのみそ汁をパワーアップさせ、「あらゆる病気を遠ざけ、不調を改善する最強のみそ汁」に進化させる。それこそが日本人に合う、スーパーフードではないか。

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 それが、小林氏の著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)で紹介されている「長生きみそ汁」だ。小林氏は、順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。早速、本書より「長生きみそ汁」の全貌を明らかにしたい。

■自律神経と腸の専門家がたどりついた「長生きみそ汁」

「みその医者殺し」といわれるくらい、みそは身体にいい。日本人の長寿の秘密のひとつもみそという。みその原料の大豆はもともと栄養価が高く、発酵することでアミノ酸が増え、老化制御機能も生まれるのだそう。とくにみそ汁は、サラダよりも多くの野菜がとれ、栄養が食材から溶け出しても逃がさず、食材の組み合わせが自在で飽きさせないという利点がある。そのみそ汁を強化したのが「長生きみそ汁」だ。

 作り方は、簡単。次の4つの素材を組み合わせて冷凍する「長生きみそ玉」を使うだけ。

1.抗酸化力を高めるメラノイジンが豊富な赤みそ
2.ストレス抑制効果のあるGABAが含まれた白みそ
3.解毒効果抜群のアリシン、ケルセチンが豊富なおろし玉ねぎ
4.塩分排出効果のあるカリウムが含まれたりんご酢

1日1杯で十分だそうだ。

■「長生きみそ汁」の健康効果はここがすごい!

 まず、みそに含まれるビタミンB類と酢のクエン酸による高い疲労回復効果と善玉菌による腸内環境の改善。りんご酢のリンゴポリフェノールの群を抜く強さの抗酸化作用による生活習慣病の改善。玉ねぎに含まれるケルセチンによる血管の強化と血液サラサラ効果。 他にも、自律神経のバランスの改善やメンタルトラブルの防止。老化のスピードを抑えるなどといった効果が期待できるとか。

「長生きみそ玉」の詳しい作り方と、それを使った「長生きみそ汁」アレンジレシピと「長生きおかず」レシピは、本書に詳しく掲載されている。順天堂大学では、「長生きみそ汁」を2週間飲んだだけで効果が確認されているそうだ。ぜひ本書を手に取り試してもらいたい。

文=今眞人