安くて便利な人気食材「豆腐」をもっと使いこなす!【簡単レシピ本】

食・料理

公開日:2018/9/18

『豆腐100レシピ』(堤人美/学研プラス)

 安くて腹持ちが良く、栄養価も高い「豆腐」。さらに使い勝手も良いため、日々の食生活に欠かせない!という人も多いはず。また、低糖質高たんぱくで、糖質制限食としても人気を得ている。

 そして先日、学研プラスのレシピ本「100レシピ」シリーズに、『豆腐100レシピ』(堤人美/学研プラス)が登場した。本シリーズは、『鶏むね肉100レシピ』(市瀬悦子/学研プラス)や『もやし100レシピ』(藤井恵/学研プラス)など、簡単で、それでいてありそうでなかった組み合わせを多数提案してくれる良本揃い。今回もきっと日々の食生活を豊かにしてくれるレシピを提案してくれるはず! そこで、本書の中から気になったものを実際に作ってみた。

■「ほたてとしょうがの蒸し豆腐」(P.4)

 1つめは、蒸して作る「ほたてとしょうがの蒸し豆腐」。著者である堤人美さんのオススメ豆腐レシピナンバーワンに輝いていたためチョイスしてみた。作り方は、スプーンで大きめにすくった絹ごし豆腐、千切りの生姜、ほたての缶詰(汁ごと)を器に入れ、酒、オリーブオイル、塩を加えて蒸し器で蒸すだけ。電子レンジでも可能と書かれていたので、今回は電子レンジで作ってみた。

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 ほたての旨みと生姜のピリッとした味が溶けだした出汁、蒸して滑らかさの増した豆腐を一緒に口に入れると、身体も心も芯から癒されていく。好みでラー油を少し加えても美味しかった。レンチン1回で完成するので、疲れている日にもぴったりの一品。

■「えびと絹ごし豆腐の春巻き」(P.6)

 2つめは、トップ3に入っていた「えびと絹ごし豆腐の春巻き」。包丁でたたき、酒、片栗粉、塩コショウと混ぜたえび、細く切って塩をふった豆腐を、対角線状に切った春巻きの皮で巻く。あとは160度の油で揚げるだけ。酢醤油やラー油、レモン汁などで食べる。

 えびと豆腐を混ぜずに巻いているので豆腐臭さが出るかなと思いきや、まったくそんなことはなく、逆にとろっとした豆腐とえびの食感が魅力的な一品に仕上がっていた。食べごたえもあるので、ぜひとも晩ご飯の定番にしたい。

■「揚げだんごのおろし和え」(P.36)

 最後は、豆腐をつなぎとして使った「揚げだんごのおろし和え」。水切りをした木綿豆腐、豚ひき肉、長ネギのみじん切り、卵、片栗粉、酒、醤油、塩をよく混ぜ、スプーンですくって170度の油で揚げる。あとは水気を切った大根おろし、豆苗、ポン酢醤油と和えれば完成。

 しっとりとしただんごに大根おろしとポン酢で、揚げ物なのにさっぱりと食べられるのが魅力。大根と豆苗で野菜もしっかり摂れる。大根には消化酵素がたっぷり含まれているので、身体が疲れている時でも消化を助けてくれる。

「豆腐レシピ」と一言で言っても、木綿か絹ごしか、蒸すのか焼くのか揚げるのか、切るのか崩して混ぜるのかなど、使い方を変えることで別の料理に変身させることができる。せっかくならいろんな調理法をマスターして、飽きずに美味しくいただきたい。この『豆腐100レシピ』が、必ず豆腐料理の幅を広げてくれるはずだ。

調理・文=つきのんキッチン