子どもとの会話が自然と生まれる! 長~く伸びる仕掛けに何度も驚く絵本『とんでった』

出産・子育て

2018/9/20

 本を縦にして開くと…ページが伸びて、さらにもう一度伸びる! ページが2段階でクルクル開いて長~く伸びる、そんな仕掛け絵本『なが~くのびる しかけえほん とんでった』(たかいよしかず/KADOKAWA)。驚きがいっぱいで、子どもと楽しく遊びたい親御さんにおすすめです。

 最初のページで、子どもが手に持っていた赤い風船が、お空へ飛んでいってしまいます。風船はどこへ行ってしまうのでしょうか? 次のページでは、1羽の黄色い小鳥が飛んでいき、ページを1回、2回と開いていくと、お空の上にたくさんの鳥たちが登場。カラフルな鳥たちの中に、なぜかコウモリがいたりして!? みんな上へ向かっているのに、一羽だけ下を向いていると思ったら、その視線の先には…最初に飛んでいた黄色い小鳥が!

 別のページでは、いろいろな動物が上に高~く積み重なったり、女の子の首がニョロニョロ~っと伸びて、たくさんのお化けが勢ぞろいしたり。ロケットが宇宙まで飛んでいくと、宇宙人たちまで現れます。絵が色鮮やかで可愛らしいので、どんなお子さんもすぐに馴染めそう。また、子どもたちが大好きなものがギュッと詰め込まれているので、赤ちゃんから言葉を覚え始めた子供たちまで幅広く楽しめそうです。

 2段階で伸びるので、子どもの驚きも2倍。我が家の1歳の息子も、最初に伸びたところでまず驚き、2回目の仕掛けで「あれ、まだ伸びる?」とでも言いたげに、目が丸くなったのを筆者は見逃しませんでした! もともと本のサイズが約15cmだから、ページを開ききると、ページ4つ分で60cmほどに。ページの一番上が、子どもの目線の上にくることがあるかもしれません。ここまで細長く伸びる絵本は初めてだったので、大人から見てもなかなかの迫力。




 子どもは2度驚く、と言いましたが、正確には3度かもしれません…。2回目に開いた後、乗り物や動物たちが一気にドーンと現れるからです。息子の場合、ページが伸びたところで「おおっ!」と驚いた後、そこにたくさんの動物たちを見つけて「わあっ!」という嬉しい驚きが加わりました。見ている世界がパッと違うものに変わるという予想外の展開に、キャッキャと喜んでくれるお子さんは多いと思います。また、空の上の乗り物の中に、飛行機や気球に混ざってホウキに乗った魔女が出てくるなど、子どもたちが得意なファンタジー要素も楽しいポイント。

 この絵本の特徴は、子どもの興味を広げてくれる知育の一面にもあります。前述したように、小鳥が空に飛び立つ場面では、ページを埋め尽くすような鳥たちの中に隠れた黄色い小鳥を探せますし、動物たちのページでは、大小さまざまな動物たちが全部で何匹になったのかを数えられます。ちなみに、動物を数えてみたら、なんと20頭も! 動物の名前を当てっこしたら、子どもがすべての名前を言えるようになるまで長~く遊べそうです。

「何色かな?」「いちばん大きいのはどれかな?」と問いかけながら、指差しをして子どもと一緒に遊べるので、「子どもとどんなことを話したらいいかわからない」という親御さんにもぴったり。最初に子どもの手を離れてしまった赤い風船は…可愛いおまけ付きで(!?)、子どもの手元にちゃんと戻ってきます! 実はこの赤い風船、これまでのページにも必ずどこかに登場しているのです。何度も読み返して、見つけてみてくださいね。

文=吉田有希