<気分に合わせて選べる>いい一日をスタート!手軽でおいしい「朝ごはん」【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/9/29

『毎朝が楽しくなる! 朝ごはん』(藤岡操/枻出版社)

 毎晩遅いから、せめて朝はギリギリまでゆっくり寝ていたい。そして気がつけば、今日もまた朝ごはんが食べられなった…という人も多いのではないでしょうか。

 朝ごはんは、空腹を満たすだけでなく、食べることで臓器の体内時計がリセットされ、代謝もUP。エネルギーが消費されやすくなって、結果としてやせやすくなることがわかってきています。朝ごはんを食べるだけでやせやすい体になるなんて、かなりラッキーですよね。

『毎朝が楽しくなる! 朝ごはん』(藤岡操/枻出版社)は、ワンプレート、パン、お米、スープといった4種類の朝ごはんを紹介していて、どれも手軽にさっと作れるものばかりです。この朝ごはんが食べたくて、きっと朝が待ち遠しくなること間違いなしです。

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 そこで、この中から、パン、お米、スープの朝ごはん3品を実際に作ってみました。

1、見た目もおしゃれな「ツナとパセリのキッシュトースト」(P.29)

 オリーブ油を引いたフライパンに、真ん中を切り取った食パンの枠を置く。中火にかけ、中央に、汁気をきったツナ、パセリ、卵、ピザ用チーズを混ぜ合わせたものを流し入れ、切り取ったパンでふたをする。3分ほど焼いたらフライ返しで裏返し、2分ほど焼く。最後に好みでこしょうをふれば完成。

 1品目は、パンを使った朝ごはんレシピです。パンと言えば、トーストしてジャムを塗ったり、ハムチーズを挟んでサンドイッチにしたりするのが、ごくごくオーソドックスな朝ごはんだと思います。ここでは、パンの中をくり抜いて、そこに材料を流し込んで焼いた“キッシュトースト”にチャレンジしてみました。

 中には、間違いない組み合わせである、ツナ、パセリ、チーズを混ぜたものを入れ、これを焼くことで、表面はカリっ、中はトロっとした2つの食感を楽しめます。1枚でも十分お腹が膨れる一皿でした。

 見た目も、いつものトーストと違ってちょっとオシャレですよね。中に入れる具材として他には、卵&ベーコンや、桜えび&ねぎ&カマンベールチーズといった変わり種なども紹介されていて、かなりアレンジがきくキッシュトーストです。

2、焼くことで甘みUP「焼きトマトベーコンエッグ丼」(P.54)

 サラダ油を熱したフライパンに、輪切りにしたトマト、ベーコンを入れる。焼き目がついたら裏返し、卵を落とし入れてふたをし、半熟状になるまで焼く。これを、器に盛ったご飯の上にのせ、黒こしょうをふれば完成。

 2品目は、ご飯を使った朝ごはんレシピです。朝ごはんに、ベーコンエッグやトマトというのは、定番おかずだと思いますが、ここではなんと、ご飯の上に焼いたものを全部のせちゃいました。

 いつもは別々の皿にあるものを一緒にしただけのようにも思えますが、でも不思議と焼いてのせるだけで、カフェ丼のように、少しオシャレな一品に見えませんか?

 トマトは焼くことで甘みがUPし、ここにベーコンの塩けやうまみが合わさって、シンプルだけど贅沢な味に。このうまみがしみているご飯がまたおいしく、気が付けばペロッと食べてしまいました。ほかにも、くずし豆腐やひじきをのせたものなど、斬新なのっけ丼も紹介されています。

3、具材のうまみを生かした「ほろほろブロッコリースープ」(P.80)

 鍋に水、ブロッコリー、にんにく、鶏胸肉、塩、酒を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、10分ほど煮る。最後に、粉チーズ、黒こしょうをふれば完成。

 3品目は、スープの朝ごはんレシピです。朝は食欲がないから、パンやご飯は避けたい、逆にいつもパンやご飯なので、たまには違うものが食べたいという人に、スープはいかがでしょう?

 今回は、ブロッコリーと鶏肉だけという、とってもシンプルな食材、しかも調味料も極力使わず、食材から出るうまみを最大限に生かしたスープにしました。食べてみると、本当にこの食材からのうまみだけ? と思ってしまうほど、あっさりなんだけれど奥深い味で、朝からほっとする一皿に。具がたっぷり入っているので、これだけでも食べごたえはありますが、ショートパスタのフジッリなどを加えると、よりボリュームアップしますよ。

 ほかには、オニオンブラタンスープや酸辣湯など、バラエティに富んだレシピが紹介されています。

朝ごはんでハッピーな朝を迎えよう

 基本的には毎日朝ごはんを食べるのですが、たまに時間がなくて食べられなかったときは、その日中なんだかスッキリしない気分で、仕事もはかどらなかったりします。やっぱり、朝ごはんはその日一日の重要な原動力になります。忙しい、眠たいから食べないのではなく、朝ごはんが楽しみだから、頑張って起きるくらいの習慣になるといいですね。ぜひ、おいしくて楽しい朝ごはんで、ハッピーな朝を迎えてください。

文=JUNKO