沖縄の島巡りエッセーで癒される――なんと著者は有人の島を制覇!

小説・エッセイ

更新日:2012/4/3

沖縄の島へ全部行ってみたサー1

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 東京書籍
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:カベルナリア吉田 価格:216円

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沖縄に有人島がいくつあるか、皆さんご存知ですか?
なんとその数46。そして、その島すべてをめぐるといううらやましい体験をし、その旅をエッセーにしたためたのが、今回、私がご紹介する本の著者、カベルナリア吉田さんです。本のタイトルは「沖縄の島へ全部行ってみたサー」とそのままなのが、笑えます。

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ずいぶん前から八重山諸島めぐりをしたいと思いながらも、いまだ沖縄本島すら訪れるチャンスがない私は、この本のゆるーい感じの文章と、目の覚めるような青い海の写真、そして、著者の珍道中のエピソードに癒されながら、紙上島めぐりを楽しみました。

46ある島の中には、宮古島のような大きな島や、「ちゅらさん」で有名な小浜島から、島民が数人しかいない島まで、さまざまな島があります。どの島にも共通するのが、心優しい島民があくせくすることなく、自然のままに暮らし、旅人を受け入れてくれること。沖縄の島めぐりにリピーターが多いのも分かる気がします。著者は新卒で勤めた会社を辞めた際に初の沖縄・島めぐりをしてから、その魅了のとりこになったそうです。

有人の島を制覇したいと考えた著者は暑い夏の日差しにも負けずに、主に徒歩や自転車で島をめぐり、自分なりの旅を楽しみます。時には、数時間歩き続け、暑さの中、のどをからからにして歩き続けことも。牛ややぎに遭遇し、ある島ではカエルを踏みまくるというワイルドかつのどかな旅。宿に帰れば、たっぷりの夕食に泡盛、そして三線の音色と共に何をするともなく過ぎていく時間と、沖縄ならでは旅の楽しみがあります。

うーん、うらやましい! ますます沖縄の島めぐりをしたくなってきてしまいました。都会でのあくせくした毎日に疲れたら、この本を読んでひと休み。そして、次の休暇には沖縄に飛んでみるのもいいかもしれませんよ。


「青すぎる海」、「悩みごとがすべて消えた」と、都会の生活に疲れた方々には、魅力的な言葉が並びます

本文ででてきた内容のちょっとした解説が、豆知識的にところごころに挿入されています。それぞれの島へのアクセス方法もすべて載っていますよ