ホリエモンの英語術。ワクワクする勉強だけやればいい!

ビジネス

2018/10/25

『英語の多動力』(堀江貴文/DHC)

 先日、飛行機を予約していたのだが、乗るはずの飛行機が大型台風の影響で欠航になってしまった。振替をしようと航空会社に電話すると機械音声で「日本語窓口は大変込み合っております。英語窓口はすぐにご案内できます」とのアナウンスが流れた。わたしの英語はつたないが英語を話すこと自体は好きだったし、何より急ぎで連絡をしなければならなかったので、思い切って英語窓口を選んだ。窓口ではオペレータが早口の英語でまくし立てたが、「I don’t speak English well. So can you speak slowly? (英語が上手じゃないから、ゆっくり話してくれる?)」とお願いするとゆっくりとした口調で話してくれた。こうして無事わたしは飛行機の振替と領収証の発行を済ませた。

 この自慢じみた体験談で何が言いたかったかといえば、英語を使いこなすためには英語を使うことが重要だ、と実感したことである。そして、『英語の多動力』(堀江貴文/DHC)でも同様に、つたない英語でも伝えようとする行動力のほうが大切である、と説かれている。

■英語は実践で学ぶべきもの!

 さまざまな場面で英語を使っていきたい、あるいは英語を使わなければならない、と考えているビジネスパーソンは、いつまでも学生向けの英語教科書や参考書とにらめっこをしながら座学をしていてはいけないという。中学・高校時代に英語が人並みにできたのであれば、英語の基礎力は十分身についているからだ。

 参考書を開いて英語の文法を復習する姿勢は大切である。しかし、座学だけでは英語を話せるようにならないということを、すでにみなさん自身が体験済みのはずだ。

 なぜ英語での会話が上達しないのかといえば、それは英語をしゃべっていないからだ。英語を話す、あるいは英語とふれ合わなければならないような環境を作れば、誰だって英語は話せるようになる。たとえ、最初のうちは文法的にハチャメチャな英語だったとしても。

 では、どのようにして実践の場を設けるかといえば、たとえば街で地図を見ながら迷っている外国人に思い切って話しかけ、英語で道案内をすればいい。

■まずは1つのことに、とことんハマれ!

「没頭は人を立ち止まらせない。常に人を前へ前へと押し出し、新しい体験をつかませようとする」。これは本書に書かれているホリエモンの言葉だ。学ぶこともまた、没頭することに通じる。

 英語を学ぶ場合なら、「文法とか小難しいことはいいから、とにかく正確な発音でカッコよく話したい」ということを目標に、とことん発音にハマってしまうのもアリだろう。最初は単語の発音に集中し、続いて文全体のアクセントや単語同士のリエゾンなどを考慮したときの発音、さらにひとつの文章の全体的な緩急に配慮したときの発音、と順に究めていくだけでも、その中で自然と英単語や英語特有の言い回しが体得できるに違いない。

 発音のことひとつにフォーカスした人のほうが、英語の上達は早いと堀江氏はいう。なぜかといえば、発音に焦点を当てながら英語で話していると、「キミ、英語の発音うまいね!」と褒められれば、幸せホルモンであるドーパミンがどんどん放出され、いい意味で調子に乗ることができるからだという。

 英語の多動力、それは英語について能動的かつ積極的に動くことだ。こういう行動様式を身につけるためには、まず英語を話す機会・英語にふれる機会を増やすことだ。英会話教室のような週1スタイルではなく、できる限り毎日夢中になって英語と戯れるのだ。

 そして次のステップは、英語と英語以外の自分の能力をかけ合わせる。こうして自分の市場価値を構築し、英語から離れられないような好循環を作っていくことが大切である。そういった循環の作り方まで本書は丁寧に解説してくれる。楽しくかつ険しい英語の道がみなさんの目の前に広がっているから、思い切って飛び込んでみてほしい。

文=ムラカミ ハヤト