「今さら目がよくなる訳がない」は間違い!? TVで話題の視力が回復するトレーニング

健康・美容

更新日:2020/5/7

■血流アップが目のトラブル解消の鍵

 テレビ番組ではスプーンを使う方法が紹介されていたが、本書で紹介されているのは「道具のいらない」トレーニング法。だから、とても簡単で、時間や場所を選ばず、気が向いたときにすぐに行えるというメリットを持っている。7つのトレーニングが紹介されているが、ここではタッピング法を紹介していこう。

 タッピングというのは、人差し指から小指までの4本の指先でトントンとたたく方法のこと。皮膚が赤くならない程度で、少し強めに、1秒間に3回ぐらいの速さでリズミカルに目のまわりをたたいていく。その手順は、以下のとおりだ。

1.眉間からこめかみに向かい、眉毛の上に沿って5回タッピング
2.目の1センチ下を、目頭から目尻に向かい、5回タッピング
3.こめかみから頭頂に向かって、5回タッピング

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 タッピングすることで、筋肉、骨、皮膚を同時に刺激して血流を促進。血液の流れをよくすることで、目のまわりの筋肉の酸素の供給量を増やす効果があるという。実際に行ってみると、目のまわりがすっきりとし、視界が明るくなったような気がする。なによりも気持ちがいいので、目の疲れをほぐしたり、ちょっとした気分転換になったり、日頃から行ってみたくなるのがよいところだろう。

「シェイク法」「さすり法」「指圧法」など、ほかのトレーニングも行いやすいものや、「呼吸法」や「確認法」、「瞑想法(脳の癒し)」のように新たな気づきを与えてくれるものもある。

「呼吸法」では、ゼロ円で呼吸力を鍛えられる、ペットボトル法を紹介している。用意するものは、市販の500ミリサイズのペットボトルだけ。ペットボトルの底に、千枚通しなどで、直径1.5~2ミリの穴を開けておく。ボトルの飲み口をくわえ、鼻から深く息を吸い込み6秒以上かけて口から吐ききる。1日10回からスタートし、50回行えるようになるのが理想だ。正しい呼吸法ができるようになれば、タッピングやシェイク、ツボ押し法といったトレーニングの効果も飛躍的に高まるという。

 近視や老眼など、目に関する悩みを抱えている方にとって、目を健康にしたくなる知識が詰まっている。

 今さら目がよくなる訳がない…。一度、目が悪くなってしまうと、どうしてもそう考えてしまいやすい。だが、実際に今野式視力回復法に取り組み、視力を回復させている人がいるのは事実だ。血流を整え、目に酸素を充分に送り届けることで、体のほかの部位にもよい影響が出ることも期待できるという。1日1分のトレーニングでどんな変化が起きるのか? 実際に試してみてはいかがだろうか。

文=井上淳