つらすぎて、突如「さようなら」LINEを送りつける… “自滅女子”の恋愛事情

恋愛・結婚

更新日:2018/12/20

『「いつも自分から恋を壊してしまう」あなたが90日間でプロポーズされる方法 自滅女子の婚活♡下克上』(ひろん/WAVE出版)

 美人で人当たりもよく、モテないわけじゃない。ダメ男に引っかかるわけでもない。なのになぜか、ことごとく恋愛で失敗するタイプの女性がいる。なぜなのか不思議でしかたなかったのだが、とある本を読んでその理由がわかった。その本とは、『「いつも自分から恋を壊してしまう」あなたが90日間でプロポーズされる方法 自滅女子の婚活♡下克上』(ひろん/WAVE出版)。

 自滅女子とは、「彼氏はできるのに、いつもいろいろやらかして自分から恋愛を壊してしまい、結婚にまで至らない。婚活でも、これまたいろいろやらかして、結婚へと進展しないことに苦しんでいる女性たち」のこと。本書によると、多くの自滅女子は、他人から見ると「は!? そんなことあるわけないっしょ!」的な謎の思い込みを抱えている。様々なタイプの自滅女子が存在するのだが、中でも筆者の周りで最も多い「シャットダウン型自滅女子」を紹介しよう。

「連絡頻度=愛の深さ」と勝手に思い込んでいるのが、シャットダウン型自滅女子。来ない連絡に待ちくたびれて、勝手に過剰な不安に苛まれて孤軍奮闘。最後は「こんなに辛い恋ならもういいや!」と決め込んで自ら幕を下ろしてしまう。LINEの返信が1週間来ない。来る日も来る日もスマホの画面を睨み続けるも、「連絡がほしい」の一行を送ることができず、突然「いままでありがとう。あなたの気持ちはわかりました。さようなら」といった、とんでもないLINEを一方的に送りつけてしまう……。

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 そんなシャットダウン型自滅女子の処方箋は、「男と女の連絡に関する意識レベルは宇宙人レベルで違う」ということを理解すること。既読スルーされて落ち込む女性が多いが、男性にとっては「既読したこと=読みました」という意味だそう。LINE自体が苦手な男性も多く、スマホを取り出してLINEの画面を開くまでに5時間かかる人もいる。そういう人に「5時間かかる作業を1分でやれ!」とクレームをつけるほうが不毛だという。

 本書では他にも、連絡を待てずにグイグイ行きすぎて自滅する「追走型自滅女子」、重い女になりたくなくて自滅する「軽い女を演じてみました型自滅女子」、違和感をスルーしまくって自滅する「ズルズル型自滅女子」、察してクレクレ攻撃で自滅する「察して型自滅女子」、白黒はっきりつけすぎて自滅する「グレー拒否型自滅女子」、ナナメ上の解釈で自滅する「屈折型自滅女子」が紹介されている。自分がどのタイプかをしっかりと見極めた上で、90日間で結婚するための“下克上ワーク”に取り組もう。自分が抱えている問題点を書き出すことでそれが浮き彫りになり、解決策が見えてくる。

 著者は言う。「真面目で気遣いができて、まともな女子ほど自滅する」――。本書はそんな愛すべき自滅女子たちの救世主になるに違いない。

文=水野シンパシー