体の不調は“間違った掃除”が原因だった! 3つのお掃除方法教えます【やってみた】

暮らし

公開日:2018/11/26

『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(松本忠男/扶桑社)

 日中の気温もだんだん下がってきた今日この頃。皆さん、体調はお変わりありませんか?風邪をひいている人が増えてきたり、これからの季節だとインフルエンザやノロウイルスといったウイルス性の病気も心配です。実はこういった病気が「間違った掃除」の仕方で、かかりやすくなってしまっていることをご存じでしょうか?

『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(松本忠男/扶桑社)では、各部屋に住みつきやすい病原菌などを紹介しつつ、それらを防ぎ健康になれる“時短・手間なし”掃除方法を詳しく紹介。特に体調管理が難しいこれからの季節にぴったりの1冊です。

 特に感染リスクが高いキッチンでの“はら痛病原体”を撃退する掃除法を実践してみました。

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1、<床>「ミルフィーユダスト」になる前にスクイージーで除去を!(P.52)

 キッチン、特にコンロの周りは料理をすることでいたるところに油が飛び散っています。そして、その油の上にホコリが幾層も重なることで「ミルフィーユダスト」という、ベタベタ汚れが多く存在しています。これは、ゴキブリをはじめとした多くの“はら痛病原体”の餌となるため、ノロウイルスや食中毒を予防するためにはこの「ミルフィーユダスト」を放置せず取り去ることが必須となってきます。

 その掃除法としては、100均などで売っているスクイージーのゴム部分に、ハサミで5㎜間隔に切り込みを入れ、これで毎日ホコリがたまりやすい床の隅を重点的に掃除します。これにより病原体の繁殖を防ぐことができるとのこと。

 実際やってみたところ、確かに今まであまり気にしていなかったこの部分にベタベタ汚れがいくつかあり、これを取り除いてから切れ込みを入れたスクイージーで掃除してみると、うっすらとホコリが! わずかなホコリではありますが、病原体の原因となるうるものを除去した達成感があり、かなり気持ちが上がりました。

2、<シンクまわり>“はら痛スポット”にはクエン酸水(P.54)

 ステンレスシンクは、水あか汚れや、水道水のカルシウム成分が固まってできる白い汚れが付着しやすい場所です。特に水あかには、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの“はら痛病原体”が繁殖しやすいため放置したままはかなり危険で、これらに触れたあとに手を洗わず調理した場合には、食中毒を引き起こすリスクがかなり高くなるんだとか。

 これらを防ぐためには、「水500ml」に対して「クエン酸大さじ3杯」を溶かした「10%クエン酸水」をシンク全体にスプレーし、1~3分ほど放置します。その後、柔らかいスポンジでこすり、水で洗い流したら、最後にマイクロファイバークロスなどでしっかり水気を拭き取れば完了です。

 これを適宜やることで水あかを防ぎ、結果として病原体の繁殖を防止することができます。実際にクエン酸スプレーで掃除してみると、今まで気になっていた水あかもすっかりキレイに取れ、クエン酸のさわやかな香りが気持ちまでスッキリさせてくれました。

 もし頑固な水あかがあった場合には、「30%クエン酸水」をスプレーしてラップで15分ほど覆い、その後スポンジでこすれば取れるようなので、長年の水あかに悩んでいた方はぜひ!

3、<電子レンジ>手の触れやすい“はら痛スポット”には重曹水(P.58)

 細菌が増える条件には、水、栄養、温度、湿度の4つが必要なんですが、なんとキッチンはこれらすべての条件を満たしているんだとか! 特に、冷蔵庫や電子レンジは人が手を触れる回数が多いため、食中毒の原因である“はら痛病原体”に一層の注意が必要になってきます。

 そこで、電子レンジ庫内掃除には重曹水を使います。耐熱カップに「水200ml」と「重曹大さじ1杯」を入れ、600Wで3~5分加熱します。このあと20分そのまま放置することで、重曹を含んだ水蒸気が庫内の隅々にまで行き渡り、これをマイクロファイバークロスで水気と汚れをしっかり乾拭きすることで細菌の繁殖を防ぐことができます。ここでは、スプレーがなくてもカップに入れてレンチン&放置するだけで重曹水を行き渡らせることができるので、より手軽に掃除することができますよ。

 今回はキッチンのはら痛病原体の撃退掃除法を紹介しましたが、ほかにもリビング、寝室、風呂場など、どれもが気になる箇所の掃除法が、気を付けるべき病原体の種類と合わせて丁寧に紹介されていて、実践したくなるものばかりです。

健康のためには、大掃除よりも日々の積み重ねが大切

 今年もあと1か月、そろそろ大掃除の準備をしなくてはと思っている人も多いはず。もちろん、大掃除で気持ちよく新たな年を迎える気持ちも大切ですが、“健康”のことを考えると、ゆるくでいいので1年を通して掃除することの方が何倍も大切になってきます。今までの掃除はどちらかと言うと、掃除をすることで「気持ちスッキリ」を重視していたと思いますが、実は健康にも直接的につながっていると思うと、俄然やる気が出ませんか?来年は日ごろからのゆる掃除で、ぜひ健康な体を手に入れていきましょう。

文=JUNKO