なぜか疲れてしまう苦手な人はいませんか? 人間関係が変わる「出逢い力」とは?

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更新日:2018/12/21

『出逢う力 世界を動かす神秘のルール』(浅見帆帆子/宝島社)

 学校や職場、ママ友などとの関わりで、気が合う人もいる一方、なぜか会うと疲れてしまう苦手な人はいませんか?

『出逢う力 世界を動かす神秘のルール』(浅見帆帆子/宝島社)は、著者の経験を通して、自分にとって必要な人、情報などとの出逢い方や、運が良くなる考え方について書かれた1冊です。著者は大学卒業後、ロンドンにインテリアデザインを学ぶために留学し、帰国後に執筆活動に入りました。作家・エッセイストとして、これまで50冊以上を執筆しています。開運や引き寄せの法則を実践的に説く多数の著書は、評判を呼び、海外でも広く翻訳出版されています。

 著者は「苦手な人、合わない人が増えてもいい」「『離れたい』という気持ちに罪悪感は必要ない」といいます。たとえば、苦手な相手が周りから人気者に扱われているとしても、自分はなんだかモヤモヤを感じ続けるといった場合は…

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人がどう思うかよりも、「なぜかわからないけれど、自分はそう感じる」というあなた自身の感覚にもっと注意を向けることが重要なのです。この「理由はないのにそう感じてしまう」という感覚が直感だからです。直感は、今はそう思う理由がわからなくても、そのときのあなたに必要な情報です。

というのです。

 モヤモヤするのは、自分と同質なのか、異質なのかの感覚のセンサーが働いているということで、決してどちらが良い、悪いということではないそうです。そして、この直感という「根拠のない感覚」を使いながら、日々の出来事や生活自体に何か起こっても、プラス思考で考えられるように自分の意識を導いていくのが、重要だと語ります。

 また、自分にとっての「必要な人」は、お互いの精神レベルで変わってくるといいます。

「必要な人」という言い方をすると、「必要がなくなったからポイっ」というように誤解をする人がいるかもしれませんが、そうではありません。お互いのタイミングが合わなくなり、今はお互いに役目が終了した、ということです。時が経ってお互いの波動が合うようになれば、また別の形、別の役割で再会することはよくあります。

 しばらく連絡をとっていなかった学生時代の友達や、以前に名刺交換をした人と何かしらで関係が復活して、最近、気楽に話す仲になった、というような経験がある人はいるかもしれませんね。

 他にも、自分が好きなものに本気でエネルギーを使うと、なぜ運や引き寄せがやってくるのか、プラス思考とそうではない思考が人生の分かれ道になる理由など、生き方の秘訣がギュッと詰まった本書です。特に第2章の「人との新しい関わり方」を読むと人間関係でつまずくこと自体、悩む必要すらないことがわかります。

 最終章では、著者のドバイの旅が記されており「ドバイ旅行に隠された意味」が明らかになっていくのですが、この章での出来事を、読者ひとりひとりが自分のケースに置き換えて人生に起こるさまざまな出来事にフォーカスしてみるのも「出逢う力」を磨くことに繋がりそうです。

 慌ただしく過ぎていく日々にこそ、心を整えてワクワクを回復できるおすすめの1冊です。

文=小林みさえ