秋元康氏がウンコを踏んで感動したワケとは?人生に革命が起きる「ものの見方クイズ」

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更新日:2018/12/26

『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方 ものの見方クイズ(祥伝社黄金文庫)』(ひすいこたろう/祥伝社)

問題です。

 「タクシーから降りたその足に、なんと犬のウンコが直撃! このとき、作詞家の秋元康さんは感動して動けなくなったそうです。なぜ感動したのでしょうか?」

 『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方 ものの見方クイズ(祥伝社黄金文庫)』(ひすいこたろう/祥伝社)は、人生を100倍楽しくする考え方をクイズ形式で学べる本だ。著者はベストセラー『3秒でハッピーになる名言セラピー』を書いた作家であり心理カウンセラー。どんな出来事もその見方を変えれば「最悪」を0.1秒で「最高」にできるという。

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 本書では、様々な有名人が自分に起こった出来事をどう解釈したかというストーリーがふんだんに紹介してある。「そんなポジティブに解釈できるのか?」というエピソードばかりで驚くが、そこには私たちが生きるうえで非常にためになるヒントが隠されている。

 さて、冒頭の秋元康氏の問題の答えは思い浮かんだだろうか? ちなみにその舞台はロサンゼルスである。もしあなたがタクシーから降りたその足にウンコが直撃したら、どう思うだろうか? 普通は「サイアク!」と思うはずだ。

 秋元氏の答えは「“こんな低い確率をくぐりぬけてウンコを踏めるなんて、俺は運がいい”と思ったから」だ。

 秋元氏はこう語る。
「エジソンは“成功とは99%の汗と1%の才能である”と言ったようですが、僕の場合は、98%の運と1%の才能と1%の努力じゃないかと思うんですよ」
「夢というのは、ぐーっと全力で手を伸ばした1ミリ先に存在している」

 かつて実業家の松下幸之助氏は面接で必ずこう質問していたという。「あなたの人生はいままでツイていましたか?」。どんなに優秀でも「ツイてません」と答えた人は採用しなかったそうだ。それは、「自分はツイてる」「運がいい」と思える人は「自分の力だけではない」という感謝の気持ちを持っているからだという。

 本書では他にも、哲学者のソクラテス、放送作家の鈴木おさむ氏、歌手の矢沢永吉氏などの話が紹介されている。またそれだけではなく、身近に起こりそうないろいろな出来事もクイズ形式で収録されている。

 たとえば、大至急にと頼まれて徹夜でやった仕事に「企画が変更になり白紙になった」と連絡が入ったらあなたは何と返すだろうか? 息子がテストで取ってきた0点に父親が「こんな点数はじめて見たよ」と伝えると息子は笑いながら何と答えたか? ……そんな、いつもならウンザリしてしまうような出来事にも、思わず笑ってしまうような新しい見方が存在する。

 「ものの見方次第で、人生に革命が起きます」と著者は言う。人生で起こる出来事そのものを自分で決めるのはできないが、受け止め方ならコントロールできる。それを意識して何度も挑戦すれば、同じトラブルに対しても感じ方が変わり、そのうちに人生の風景までもが変わってくる。たとえストレスをゼロにはできなくとも、少しずつ自分の感覚をシフトすることで、人生はもっと面白くなっていくことだろう。

文=ジョセート