「一生一緒にいたい」女と「3日で飽きられる」女の部屋はどう違う? 恋愛の悩みを解決する片づけ法

暮らし

2018/12/25

『「一生一緒にいたい」女の部屋 「3日で飽きられる」女の部屋』(伊藤勇司/WAVE出版)

 人生の長い時間を過ごす“部屋”は、良くも悪くも私たちの“心”と密接に関係している。「片づけられない」という悩みの裏には仕事や人間関係の問題があったり、「キレイに片づける」ことを意識するあまり、かえってそれがストレスになってしまったり…。だから、私たちの“部屋の悩み”は、実質“心の悩み”なのである。本書『「一生一緒にいたい」女の部屋 「3日で飽きられる」女の部屋』(伊藤勇司/WAVE出版)は、いろいろな悩みをもつ4人の女性たちの部屋を取り上げ、彼女たちの“心の悩み”を解決するための考え方を教えてくれる。具体的な片づけや掃除のノウハウも掲載されているので、ぜひ大掃除や模様替えの参考にもしてほしい。

 なぜ部屋を片づけると恋愛の悩みが解決するの? という素朴な疑問にもきちんと答えてくれるのが本書の特徴だ。

■婚活に忙しくて外出ばかり、部屋を片づける気になれない! まゆみさんの場合

▲片づけって、なんかテンション上がらないんだよな~

 会社員のまゆみさん(28歳)は、婚活に精を出しながらもなかなか「理想の男性に出会えない」という悩みをもっている。部屋の片づけもついつい後回しになり、「部屋が汚いから結婚できないのかも」と自分を責めている。こんなとき、どうしたらいいのだろうか。

 伊藤先生が彼女にしたアドバイスは、“彼氏ができたらしたいこと”を考えること。「彼のために○○したい」という目的意識があると、そのときの様子を想像しながら楽しく片づけができるようになる。まゆみさんの場合、それは「お菓子を作ってあげたい」ということだった。自分の大好きなことを思い出したまゆみさんは、まずキッチンや食器棚の片づけができるようになり、料理教室に通いはじめることに…。すると、お菓子を会社に差し入れしたことをきっかけに、素敵な出会いに結びつくことになる。

 まゆみさんでなくてもいつの間にか物がぎゅうぎゅう詰めになってしまいがちな食器棚は、こうやって片づけたい。

■部屋はキレイに片づいてたのに、何が悪かったの? あやこさんの場合

▲わたしの何がいけなかったんでしょうか?

 専業主婦のあやこさん(43歳)は、常に家の片づけに気を配っており、部屋にはチリひとつ落ちていないほど。一見、彼女は“主婦の鑑”のようにも見えるのだが、夫からは「離婚してほしい」と言われているらしい。いったい何がいけなかったのだろうか。伊藤先生が事情を聞いているうちに、どうやら、あやこさんの家には“旦那さんの居場所”がなかったことがわかってくる。あやこさんは、旦那さんの部屋を勝手に片づけ、定期的にものを処分したりしていたそうだ。彼女はよかれと思ってやっていても、それが旦那さんにとってはストレスになっていた…というわけである。

 伊藤先生のアドバイスは、“正しさ”を一旦手放すこと。「キレイは良い、汚いは悪い」といった考えにこだわりすぎてしまうと、一緒に暮らす相手は疲れてしまうこともある。アドバイスを聞き入れたあやこさんは、自分の考え方を見つめ直し、旦那さんと話し合う機会をもつことができた。

 本書のタイトル通り、登場人物の悩みを解決しながら「3日で飽きられる」女の部屋と「一生一緒にいたい」女の部屋のポイントを要約してくれるのも、読みどころだ。

 ここで取りあげたまゆみさんやあやこさんの例を見ていくと、“部屋が片づいていれば幸せになれる”といった単純な図式は成り立たないことがわかるだろう。“心の悩み”を解決できなければ、“部屋の悩み”を解決することもできない。自分の部屋に悩みを抱えているという人は、本書を参考にあなたの問題点がどこにあるのかをつかみ、自分の心や一緒に住む大事な相手と向き合う時間を作ってみては?

文=中川 凌