あの部下がいつも「指示待ち」な理由…2つのメソッドで仕事が劇的にラクになる!

ビジネス

2018/12/27

『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』(大平信孝/かんき出版)

 部下に対して「なぜ自分で動かないのか?」「なぜいつもやる気がないのか?」と思うことはないだろうか? 『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』(大平信孝/かんき出版)は、これまで1万人以上のリーダーの部下育成に関する悩みを解決してきた著者が、部下を「戦力」に育てる技術をまとめた一冊だ。

 あなたは部下にこんなふうに思ったことはないだろうか?

(1)指示待ちだけで自分で考えて動けない
(2)自分の思いや指示がなかなか伝わらない、指示通りに動いてくれない
(3)トラブルやクレームなど、悪い報告をギリギリになってからしてくる

 実は、部下は内心こう思っているかもしれない。

(1)自分で仕事を進めても、どうせ「勝手に進めるな」と怒られるから指示を待っている
(2)指示だけ出してやり方を教えてくれない
(3)いつも忙しそうでイライラしているから話しかけづらい

 自分が部下だった頃を振り返ると思い当たらないだろうか。著者は、「この本は、このような上司と部下のミスマッチを解消し、部下を自ら考え動く人材に変える方法を紹介する本です」と言う。

 本書によると、指示待ち部下や指示通りに動かない部下が生まれる根本原因は、たった2つしかないという。

モチベーションの問題…自身の業務を「やらされ仕事」と感じていて、イヤイヤ仕事をしている
スキルの問題…技術や経験不足のせいで自ら考え動けない

 著者は、この2つに対処するために、「行動イノベーション・トーク」「成長の5ステップ」という自身のメソッドを紹介している。

「行動イノベーション・トーク」とは、部下のモチベーションを上げるために、上司が部下の「目標作り」とその実現をサポートするための仕組みのことだ。それは数値目標ではなく、部下の感情が動く「心底実現したい!」と思える目標のことである。

 まずは仕事を分解し、できているところと、できていないところを確認する。次に部下自身が自分に期待されていることと自分の役割を知り、本当にやりたいことを再確認する。そこから個人目標を決め、それに向かうための具体的な行動を決めていく。

 一方、「成長の5ステップ」とは、仕事を「作業」と「スキル」に分類し、それぞれできていること、できていないこととに分け、それぞれ訓練した上で、人に教えられるくらい習熟させる仕組みのことだ。

 部下のできているところを承認し、さらに完璧にできるようにする。できない作業については、その手順が目でわかるように書き出した「アクションリスト」を使う。イメージトレーニングとアウトプットを通じて、できないスキルを訓練させる。これらのステップを部下自身の後輩にも教えられるようにしていく。

「行動イノベーション・トーク」と「成長の5ステップ」の詳しい手順と方法については、本書で具体的に解説されているので、ぜひ読んで取り入れてみてほしい。かつては、著者自身も部下育成で悩んでいたという。試行錯誤の末に編み出したのが今回紹介した2つのメソッドだ。それらを使いこなせば、特段難しいことをする必要はないという。

 上司自身の仕事も忙しい中、部下の「できなさ」にイライラしていては、ストレスを重ねることになってしまう。簡単なメソッドでそれが改善できるのならば、それを使わない手はないだろう。自分も部下もラクになる、そんな快適な環境を本書でぜひ作っていってほしい。

文=ジョセート