突然英語で道を聞かれた時、カタコトなのに感じ良く答えられる“魔法のフレーズ”とは?

暮らし

公開日:2018/12/29

『今日からはじめて今日から使える 世界をもてなすシンプル英会話』(スティーブン・リッチモンド/学研プラス)

 訪日外国人観光客の数は増加の一途をたどっている。2020年の東京オリンピック、そしてつい先日決定した2025年の大阪万博の開催時には、その数はさらに増える見込みだ。英語を話すことができる日本人も増えつつある一方で、自分の英語には自信がない、あるいは話せるけれどもせいぜいカタコト程度、という人も多いかもしれない。

 そんなカタコト英語でも、英語で外国人をおもてなしすることを可能にする1冊、『今日からはじめて今日から使える 世界をもてなすシンプル英会話』(スティーブン・リッチモンド/学研プラス)を紹介しようと思う。

 本書のコンセプトは「街で、駅で、観光地で、外国人観光客をもてなすひと言を、広く浅く&やさしくマスター!」。突然英語で話しかけられた時に、まごつかないために覚えておきたい英会話フレーズが、本書には満載だ。必要最低限の簡単な英語表現だけが厳選されているから、場面をイメージしやすいイラストや付属CD、さらに無料のMP3ファイルもフルに活用して、基本の英会話力をしっかりと学びなおしたい。使うシチュエーションが特定されているので、目的意識をもって学べるのも間違いないだろう。

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 本書のページをいくつか参照してみよう。これまであまり外国人と話をする機会の少なかった人は、突然英語で道を聞かれた時に何も答えることができず、思わず黙り込んでしまうこともあるかもしれない。そうなってしまわないためにも、

 Excuse me. Do you speak English?
(すみません。英語を話せますか?)

と聞かれたら、

Just a little.
(ほんの少しですが。)

と答えて、ほんの少しだけでも会話を弾ませてみてはどうだろうか。このほか、「Just a bit.(ほんの少しですが。)」や「I’ll give it a shot.(やってみます。)」「I’ll try.(やってみます。)」などを使ってみてもいいだろう。こう言った表現を冒頭で使えば、相手もゆっくりと丁寧に話してくれるはずだ。

 さらに、街中にいて外国人に話しかけられやすい場所といえば、やはり移動経路となる「駅」の構内や近辺だろう。

 I want to get to Ueno Zoo. Which Metro line [subway line] should I take?
(上野動物園に行きたいのですが、どの地下鉄線を使えばいいですか?)

 たとえば、渋谷駅や新橋駅、神田駅の周辺でこのように聞かれたなら、

 Take the Ginza Line. It’s the orange one.
(銀座線に乗ってください。オレンジ色の路線です。)

と答えてあげれば、とてもありがたがられるだろう。

「困っている外国人のお手伝いをしたい!」「単語も文法も自信がないけど、とにかく使えるフレーズが知りたい!」という方には、「使える英語」がぎゅっと厳選されて紹介されているので、すぐに活かせるおすすめの1冊だ。いまからでも遅くはない。英語で「おもてなし」をこなす第一歩を踏み出そう。

文=ムラカミ ハヤト