毎朝5時起きの習慣で人生が激変! たった1つの習慣の継続で理想の自分に

暮らし

公開日:2019/1/20

マンガでわかる 自分を変える習慣力
『マンガでわかる 自分を変える習慣力』(三浦 将:著、柏屋コッコ:マンガ/クロスメディア・パブリッシング:発行、インプレス:発売)

 自分という人間を変えるには勇気が必要だったり、大きな決断をしなければならなかったりする。そのため、「ダメな自分を変えたいけれど、何をしたらいいのか分からない…」という葛藤を抱えながらも、現状の自分に甘んじてしまう人は多いものだ。

 しかし、普段行っている習慣をほんの少し変えるだけで、自分や人生は変えていける。『マンガでわかる 自分を変える習慣力』(三浦 将:著、柏屋コッコ:マンガ/クロスメディア・パブリッシング:発行、インプレス:発売)は、元冬季オリンピックの日本代表やカリスマ経営者などを成功に導いてきたメンタルコーチが手がけた1冊。良い連鎖のスイッチとなる、たった1つの習慣を継続していくことで潜在意識を味方につけ、人生を変えていこうと訴えている。著者によれば、良い連鎖のスイッチとなる習慣は潜在意識の中にある思い込みも変えてくれるため、自分の世界観にも変化がみられるようになるのだそう。

 例えば、あなたは日常の中で普段どんな習慣を選択しているだろうか。

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早起き出社orギリギリ出社
腹八分目orドカ食い
階段を歩くorエスカレーターを使う
感謝の言葉or文句・愚痴
笑顔or仏頂面

 これらの習慣は、どちらのほうが良いものなのかは明白だが、私たちは無意識のうちに悪い習慣を選んでしまっていることも多い。しかし、こうした小さな習慣を変えていくことこそが、自分を変えるきっかけとなる。

 食生活や働き方、体型、お金の使い方など、全てが変わる“習慣力”は果たしてどのように身につけていけば良いのだろうか。

■無理や我慢をせず、良い習慣を身につけよう

 本作は教師になって3年目の相川先生を主人公とし、習慣力の身につけ方や活かし方を記している。

 遅刻常習犯の相川先生は生徒たちに遅刻をからかわれながら、仕事に追われる毎日を送っていた。そんな自分に嫌気が差していたとき、同僚教師・三浦先生からアドバイスをもらい、早起きを習慣化させることに。すると、生活が良くなる他の習慣も身につき、理想の自分に近づくことができるようになっていったのだ。

 相川先生のように悪い習慣を改善し、良い習慣を身につけたいと思う方は多いはず。しかし、良い習慣を継続させていくことは、難しく感じられることもある。

 こうしたとき、意識してみてほしいのが「意志の力を消耗させない」こと。例えば、はじめから目標へのハードルを高くしてしまうと、意志の力でやり抜こうとしても限界を感じてしまう可能性が高い。すると、意志の力が消耗し、パフォーマンス自体も下がるため、習慣が定着しにくくなってしまう。

 だからこそ、良い習慣を身につけるには頑張ったり無理しすぎたりせず、自分にできる範囲の習慣を続けていく必要がある。真面目な方は高いハードルを乗り越えようと頑張ってしまうが、成功率をあげるためには自分を大切にしながら、達成可能な習慣を設定していこう。

■習慣化を成功させるには”本当の目的”を見つけよう

 仕事の習慣や早起き、ダイエットなど「なんだかよさそう」と思うことを始めてみても、結局長続きしない…。こんな経験がある人は「そもそも私が本当にしたいことは何だろう」と自分の胸に問いかけてみてほしい。

 なぜなら、目的意識がないまま習慣化に取り組んでも、継続させていくことがストレスになってしまうからだ。無理なく習慣を定着させていくには本当の目的を自分自身で見つけ、「何のために習慣化したいのか」を明確にしていかねばならない。

 そのためには今後取り組んでみたいと感じている習慣や習慣化したい理由をイメージングしながら、本作内の「本当の目的を確認するためのステップ」のページに記していってみよう。

 頭の中のイメージを文字として見える化すれば、潜在意識への働きかけ効果がより期待できるので、実現に近づくようにもなる。イメージングを何度も行えば、自分自身を見つめ直すきっかけも得られ、一石二鳥だ。

 私たちは理想の自分と現実の自分の狭間でもがいている。しかし、理想と現実の隙間はたった1つの習慣を継続していくことで、簡単に埋めることができるかもしれない。本作は「今までとは一味違う自分になりたい」と強く願っている方にこそ、手に取ってほしい1冊だ。

文=古川諭香