大人も子どもも「食べてストレス解消」は効果アリ!? 五感を鍛えてイライラを解消しよう

暮らし

2019/1/20

『「感じる」を育てる心』(レイチェル・イザドラ:著、ディスカヴァー編集部:訳、山口 創:監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 五感で味わう、五感で楽しむ…「五感」は日々よく耳にする言葉ですが、実際にはどうしたら「五感」をめいっぱい使うことができるのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

『「感じる」を育てる心』(レイチェル・イザドラ:著、ディスカヴァー編集部:訳、山口 創:監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、その五感をきたえるための本です。レイチェル・イザドラはアメリカの児童書イラストレーター・ライターで、山口創氏は桜美林大学教授の臨床発達心理士。山口氏の解説と、可愛らしいイラストが中心となっている本書は、赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人が自分の五感を意識する手助けとなる1冊です。

■五感を研ぎ澄ませば、過去の悩みやイライラが軽減される?

 五感とは人間が持っている感覚のことで、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことです。でも、なぜ五感をきたえる必要があるのでしょうか? それは自分と向き合うためだといいます。五感が鈍ると、心の動きが小さく判断力が乏しい人間になってしまうのだそうです。また五感を使って「今」や「ここ」に意識を集中して向けることで、過去の悩みや未来の不安から解放されるのだそうです。

 生まれた時から持っている五感は、日常にあるさまざまな刺激を受けることで発達していきます。赤ちゃんが何でも触ったり口に入れたりするのは、五感の中で最初に発達するのが触覚だから。目に映る2次元の世界を、触れることで3次元として経験し、立体的に見ることができるように成長するのだそうです。脳を健やかにバランスよく育てるために、五感からの刺激は大切なのです。

■食べることがストレス解消になるのも、五感のはたらきのおかげ

 味覚は五感のなかでも特に「今、ここ」に意識を向けやすい感覚です。食べる時間や食べ物を大切に感じることで自分を取り戻し、食べることが心を落ち着かせストレスの解消にもつながります。

 嗅覚は触覚と並んで、極めて原始的な感覚であり心に直接影響するものといわれています。記憶力の低下した高齢者でも、匂いを嗅いで昔の思い出が蘇ることもあります。

 聴覚を含め、五感は外の世界を探るアンテナのような役割をしています。ふだんはあまり注意を向けていない音に対しても、意識を向けて聞いてみましょう。たとえば、雨が降っているときには、その音に耳を澄ますように。そうすることで「今、ここ」に集中することができ、心の落ち着きやストレスの軽減につながるそうです。

 そして、私たちは視覚から8割以上の情報を受け取っています。なかでも、「自然」は視覚以外の感覚も同時に刺激するので、五感をきたえるのに最適だそうです。

 ぜひ本書のヒントを参考に五感を刺激してみてください。悩みや不安からの解放はもちろん、より豊かな人生がおくれる手助けをしてくれるでしょう。本書は相手の方の年齢を問わず、プレゼントにもオススメですよ。

文=泉ゆりこ