「親が太っていると、子どもも肥満になる」は嘘? 子どものダイエットは早く取り組むが吉

出産・子育て

2019/1/23

「親が太っているから、私も太りやすい」とか「私が太っているのは、親からの遺伝なの」ということを言う人がいるが、それは本当なのだろうか。

『子どもがダイエットに一生悩まなくなる食事法』(牧野直子/KADOKAWA)によれば、親の肥満により子どもが親から受ける影響は25~30%。実際は遺伝よりも環境的な要素が大きいそうだ。

 例えば夕食時のおかずはいつも大皿盛り、いくらでもおかわりできる環境で、親もそのように食べていたら、子どももそれが当たり前と思ってしまう。夜遅くまで起きて、朝ごはんを食べない家であれば、子どもにもその習慣が身につく。

 つまり、親子とも太っている場合は、遺伝的な要素というよりも、そもそも肥満傾向にあった両親(またはどちらか)による食事内容であったり、生活習慣の乱れによる環境要因が大きいようだ。

子どもが1回の食事でとるべき野菜量は、両手1ぱい分

子どもの肥満は、子どものうちに解決すべき

 では、子どもがすでに肥満傾向にある場合、どうしたらよいのだろうか?
「大人になると自然と痩せる」というレアケースもあるが、実際は、学童期に肥満だった子どもの4割、思春期に肥満だった子どもの7割が、大人になってからも肥満になるというデータが出ている。つまり、11歳前後で肥満だった子どもの7割は将来も肥満になる可能性が高いということ。

 肥満になる仕組みは「摂取カロリー>消費エネルギー」というシンプルな図式。つまり「その子どもが持っている消費する力を超える量のごはんやおやつを食べている」または、「食べている量を超えられないほど運動不足である」というのが、肥満の原因である。

子どものためのワンプレートの例。主食:主菜:副菜を3:1:2の容量にすることで自然と理想的なバランスに近づく

適正な量のごはんをとる習慣を身に付ければ、一生太らない!

『子どもがダイエットに一生悩まなくなる食事法』の著者の牧野直子さんは、高校生のときと、いまも体重が同じだという。

「私がずっと同じ体重をキープしているのは、小さなころから適正な量を食べる習慣がついているからだと思います。私の家のごはんは大皿盛りではなく、子どもでも個別に盛って出されていたので、自分でもこのくらいが適量だな、と自然と身についたのでしょう。昔に比べ、いまは塾通いなどで外で身体を動かして遊ぶ子どもは減っており、運動量は減少傾向。とはいえ、成長期の真っ只中である子どもはきちんと適量を食べて、栄養をとる必要があります。こうした環境の中、親も食事や栄養の知識を身に付けるのは必須です」

 本の中では、子どもが喜ぶワンプレート料理のレシピも多数掲載されており、どれも簡単に作れる。またカロリーや栄養素についても詳しく書かれており、読むだけでも知識がつく。

 子どもが将来ダイエットで悩んだり、苦しんだりしないためにも、親として日々のごはんの内容を見直す必要がありそうだ。

写真/田尻陽子

牧野直子
管理栄養士、料理研究家、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。女子栄養大学卒業。大学在学中より、栄養指導や教育活動に携わる。雑誌、テレビ、料理教室、講演のほか、保健センター、小児科での栄養指導も行なう。「元気塾弁―本番まで風邪をひかない ! 」(女子栄養大学出版部)、「料理の教科書 ビギナーズ」「からだに効く 100のスムージー」(新星出版社)など著書多数。