赤ちゃんを栄養不足から救う離乳食の“フリージング”は、育児疲れママも救う!

出産・子育て

2019/1/22

「子どもを育てるって大変ね!」。これは、離乳食の本をはじめて見た人の感想である。赤ちゃんのためにごく少量の食材を煮たり、すりつぶしたりの作業は、かなりの手間がかかる。子育て中のママは忙しい。子どもを児童館や公園で遊ばせて、家の掃除や洗濯もして……、さらに職場復帰しているとなおさら、離乳食を作るころにはヘトヘトだ。

 そんなママたちを救うのが、食材をまとめてゆでる、刻むなどの下ごしらえをしてから冷凍して、食べさせるときに電子レンジでチンする“フリージング離乳食”。もはや、離乳食の時期にはなくてはならない方法だ。

 ママやパパに支持されて12万部超えの『フリージング離乳食』が、栄養などの最新情報を盛り込んで、『最新!フリージング離乳食』(主婦の友社)に生まれ変わって発売された。「まとめて作って1週間ラクラク」の言葉どおり、月曜日から日曜日まで、1日のうち1回の食事をフリージングでまかなえる。

フリージングで栄養バランスがととのう!

 食材をフリージングしておくと、栄養バランスがととのうというメリットもある。そのとき家にある材料だけで食事を作ろうとすると、魚や肉がなかったり、離乳食用に調理しにくい野菜しかなかったり。米などの「エネルギー源食品」、野菜や海藻などの「ビタミン・ミネラル源食品」、魚や肉などの「たんぱく質源食品」、これら3つの食品グループがそろわないことも多い。作りやすいメニューばかり並んでしまう、マンネリ化も気になる。

 本書のとおりに、おかゆ、かぼちゃ、ほうれんそう、白身魚、ひき割り納豆と冷凍しておけば、疲れたときでも、悪天候で買い物がおっくうになったときでも、チンするだけで栄養バランスのとれた離乳食になるのだ。

赤ちゃんの「鉄不足」が深刻に

 離乳食は生後5カ月を過ぎたら始めるが、これには理由がある。赤ちゃんは、ママのおなかにいるときに鉄を受けとり、「貯蔵鉄」を持って生まれてくるが、生後6カ月ごろにはストックが切れてしまう! しかもこの貯蔵鉄は、ママがもともと持っている量が少ないと、赤ちゃんに渡せる量も少なくなる。最近はやせぎみの女性が多く、鉄不足は深刻化している。

 赤ちゃんの鉄不足は、食事で補う必要がある。そして、このころの赤ちゃんには歯が2本ほどしかないので、ゴックンと飲み込める食事、離乳食にしなければならない。

 この本では、血液をつくる鉄と、骨をつくるカルシウムを特に意識してとれるように、マークがついている。授乳中のママ、働き盛りのパパにも不足しがちなので、大豆製品、赤身の魚や肉、青菜や海藻を、大人も食べてほしい。

冷凍したものをおいしく食べるにはコツがある!

 冷凍庫や冷凍技術が進化したとはいえ、「やっぱり冷凍は味が落ちる」と考える人もいるのではないだろうか。離乳食講習会では「冷凍すると、あまり食べてくれない」という相談もあると聞く。

 この本のレシピを考案したほりえさわこさんによると、「食べさせる前にママがちょっと味見をしてほしい」「冷凍したものをおいしく食べるにはコツがある」のだとか。

■モソモソした食感のものがあるときには汁物を添える
■味が淡泊な魚には牛乳やチーズのうまみを足す
■うまみが足りないときには、だしやトマトを加える
■かんだり飲み込んだりしにくい肉には、かたくり粉でとろみをつける
■カリッと焼いたり、スルッと飲めたり、食感に変化をつける

 など、食材によって冷凍方法や組み合わせを変え、1週間のうちでも見た目や食感にバリエーションをもたせることが大切だという。

 フリージング離乳食の本はたくさん存在するが、『最新!フリージング離乳食』には、自身も二人の子どもを育て、料理教室でたくさんのママたちを教えている、親子三代で料理家・ほりえさわこさんの情熱とワザが詰まっている。