疲れたら寿司マンガ『おしゅしだよ! どうもね!』のゆるふわな世界に癒されよう

マンガ

更新日:2019/1/27

 仕事や育児、目まぐるしく変化する毎日。ふとした瞬間に「疲れた……」とつぶやいてしまうこともありますよね。疲れを癒やす方法は人それぞれですが、なかには優しさがあふれる本を読んで心をリフレッシュする、という人もいるのでは? 本特集では、疲れたあなたを包み込む「世界観が優しすぎるマンガ」をご紹介!

『おしゅしだよ どうもね!』(やばいちゃん/KADOKAWA)

 寿司といえば、日本人のソウルフード。人々が愛する寿司たちが登場する寿司マンガ『おしゅしだよ どうもね!』(KADOKAWA)もまた“優しい世界観”が魅力の作品です。同作は、作者のやばいちゃんがTwitterに投稿し、そのゆるさとテンポの良さが話題になり、書籍化も果たした作品です。

 同作の主人公(?)は、回転寿司でバイトをしている「おしゅし」。詳細は不明ですが、彼らはシャリ部分に人格、というか米格があるようです。ときには、シャリの上に乗っているネタだけを食べられて悲しい想いをすることも……。

 ゆるふわなヴィジュアルにも癒やされますが、さらにゆるふわなのがマンガの内容。「なみだまきはいつでもしくしく」では、おしゅしとなみだまきの出会いを描いています。

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「なみだまき」とは、わさびとシャリと海苔だけで構成され、素材の味を最大限に活かした寿司。激辛わさびの影響で、なみだまきはいつもしくしく泣いている、とのことです。そして、おしゅしと一緒に泣いてしまうおしゅし……ツッコミ不在のまま、彼らの日常が描かれていきます。

 なみだまきやおしゅしのほかにも、ぶりを乗せた「ぶりちー」や「たまご」など、さまざまな寿司が登場するので、お寿司知識も広がる可能性もあります。
 と、なんとなくこじつけてみましたが、同作において重要なのは寿司の知識ではありません。

「おしゅしだよ なしゅびたべりゅよ(注:なすび食べるよ)」「あちくないの?(注:暑くないの?)」など、おしゅし独特の話し方に、ほっこりせざるを得ません。

「もうムリ! 何も考えたくない!!」と、すべてを投げ出したいとき、同作を手に取って、ほんわかしてみませんか?

文=丸井カナコ