いつか必ずやってくる大地震…その時必要なのは、子ども自身の「サバイバル力」!

出産・子育て

更新日:2020/9/1

ぼくらの災害サバイバルBOOK

監修:
出版社:
主婦の友社
発売日:

 近ごろ、地震が起こりづらいと言われた地域での大地震のニュースが目立つ。
 また、近年では地震だけでなく、夏のゲリラ豪雨による河川の氾濫やがけ崩れなど、以前に比べて“天災”による被害が増えているように感じている人も少なくないはず。

 地震をはじめとした災害の多い国に住む以上、そのリスクは避けて通れないが、反面、災害への「備え」に関して万全! と胸を張れる人って、いったいどれくらいいるだろう……?

 まして、小さな子どもや老人など、人の助けが必要な立場の家族のいる家庭なら、いざというときの心がまえについて話し合って、意識づけしておくことがなにより大切なのは言うまでもない。

 

「災害に備えて親子で話し合ったほうがよいと思うけれど……」、7割ができていない

 ところが、だ。小さな子どもがいる家庭のパパ・ママたちのなかで、「大きな地震に備えて、家族で話し合っている」家庭は、わずか30%だという。大半の家庭では「特に話していない」「しようと思うがまだできていない」という事実が明らかになった(主婦の友社読者ネットアンケートクラブが2018年7月に全国のお父さん・お母さんに対し、実施したアンケート結果より)

 そんな中、地震や台風・竜巻・雪崩などの水害に関し、子ども向けに「災害時にすべきこと」をわかりやすく解説した本がじわじわと人気になっている。『ぼくらの災害サバイバルBOOK』(主婦の友社)は「サバイバル」をキーワードに、一問一答のキャッチーなクイズ形式で構成したユニークな一冊。

 災害時のとっさの判断や備えにまつわるクイズに答えることで、有事に役立つ知識・知恵が楽しみながらつくというが、実際にこの本を読んだという親子世代の親数人に話を聞いた。

 

「おもしろがれる」仕掛けやネタが子どもの興味を引く!

「子どもと災害について話し合う機会はなかなかないので、この本がよいきっかけになりました。部屋に閉じ込められたとき、どうするか? エレベーターに乗っているときに地震で止まったら、どうするか? 水びたしの道路を歩くときの傘の使い方……など、大人でも知らないことが多く、よい学びになった!」――とは、小学4年生・女の子のママであるHさん。

「クイズ形式なので『答えは~……』『やったー、アタリ!』と、きょうだい2人で楽しそうに読み進めていました」と言うのは、小学6年生・女の子と小学4年生・男の子のパパであるYさん。「遊び感覚で知識が身につくのがいいと思う。ただ真面目なばかりでなく、『地震のときはジュースが無料になる!』といったトリビア的なネタもあり、とくに小4男子は『へ~!』とおもしろがっていましたね」


 小学2年生の子とともに読んだというママ・Nさんは、「読書があまり得意ではない娘ですが、この本はクイズ形式で楽しく読め、読破しました! 自信満々に答えたクイズの解答がはずれていたりなど、親子ともども防災について新たな発見があり、家族でしっかり学べた感じ。イラストとマンガがとても面白かったようで、娘はゲラゲラ笑いながら読んでいて、実際に災害が起きたときに役立つのかしら、と心配になるほどでしたね(笑)」と語る。

 さらに、前出・Hさんからは「問題をめくると裏にすぐ答えがあるのがよい!」とのコメントも。マンガと説明文のバランスもよく、必要な情報がほどよく詰まっていると感じたそう。

 

身近な「防災対策」として、公衆電話の使い方を予行演習してみた


 ちなみに前出・Nさん親子が本の中で一番気になったのは、「公衆電話」にまつわるネタだったとか。携帯も固定電話も混雑してつながりにくくなる災害時にこそ、公衆電話! というのはよく聞く話だが、そもそも公衆電話の使い方自体を知らない子どもも、多いそうだ。

「『公衆電話の基本的な使い方で正しいのはどっち?』というクイズがあったのですが、確かに使ったことなかった! ……というわけでさっそく近所で探して、娘と6歳の息子とともに使ってみました」


(1)受話器を手にとる、(2)硬貨を入れる、(3)相手の電話番号を押す――というのが公衆電話の使い方。大人にとっては説明するまでもないことだが、(1)と(2)の順番を間違える子どもたちが、実際かなり多いらしい。たしかに災害時にパニックにならないように、使い方を予行演習しておいたほうがよさそうだ。

 

災害時のライフハックを実際に試してみるのがおもしろい!

 中学1年生・男の子、小学4年生・女の子の2人の子どもたちと読んでくれたのは、Kさん。「小学生の娘が『イラストが面白い』とクイズに大ハマリ。災害時のいろいろなシーンがイメージしやすく、合い間に出てくるマンガも楽しいそうです。親としてはクイズの中に親の留守中や、子どもだけでの外出など、子どもが自分で判断しなくてはならないシーンがたくさん盛り込まれているのが良かった」

 Kさんのお宅でもいろいろとためしてみたそうだが、特に興味をもってやってみたというのが「寒いとき体全体を暖めるのに役立つ身近なものは?」というクイズ。


「ポリ袋とマフラーの2択で、屋外や避難所などの寒い場面で、より体を暖められるほうを選ぶというもので答えは『ポリ袋』だったのですが、本当に暖かいかどうか、実際にためしていました」


「ポリ袋の底の部分にはさみで頭が通るだけの穴を開け、それをすっぽりかぶるのですが、娘なりにいろいろトライしてみて『風が通る隙間がないほうが暖かいから、しゃがむのがいちばん!』と、彼女なりの発見もしていましたね」


メインのクイズの間には、ちょっと毛色の違うドリルも

 いつ起こってもおかしくない地震や水害に対し、子ども達に気持ちの上でも少しでも備えて欲しい! といった層にはぴったりの内容のようだ。

 ちなみに、このKさんは「うちの娘はクイズを1回やってから、次はコンプリートしよう! と張り切っていた」とのことで、学習効果も高そう。地震や水害等の天災に対して不安を感じるのは子どもだって同じだが、“もしも”のときに役立つ知識・知恵を楽しみながらつけられる本は、かなり役に立ちそうだ。

この記事で紹介した書籍ほか

ぼくらの災害サバイバルBOOK

監修:
出版社:
主婦の友社
発売日:
ISBN:
9784074345373