「涙が止まらない」「心が浄化される」救われる人が続出! 恋愛の喜びも切なさも肯定してくれる珠玉のエッセイ

恋愛・結婚

更新日:2019/2/3

『何度も諦めようと思ったけど、やっぱり好きなんだ』(カフカ/KADOKAWA)
『何度も諦めようと思ったけど、やっぱり好きなんだ』(カフカ/KADOKAWA)

 本気だったからこそ、忘れられない恋がある人。脈なしだけど、好きな人を諦められず悩む人。恋人とうまくいっていない人。「こんなに苦しいなら、いっそ恋なんてしなければよかった」。恋をしたことがある人なら、誰もが思い当たる節があるのではないでしょうか。

 恋に悩み、どうしても行き詰まってしまったとき、力になってくれる1冊の本があります。恋愛エッセイ『何度も諦めようと思ったけど、やっぱり好きなんだ』(カフカ/KADOKAWA)です。

 著者はツイッター(@kafuka_monchi)で約16万人、インスタグラム(@kafuka022)で約13万2千人のフォロワーがいるカフカさん。

advertisement

 本書は発売から2週間で売り切れの書店が続出、重版が決定。「今好きでいることは悪くないと思えた」「勇気をもらえる言葉ばかり」「お守りみたいに大切な本」などとツイッターには感謝の言葉が溢れ、話題を呼んでいます。

■すべての恋に悩む人へ。ページをめくれば現れる、言葉の処方箋

 本書は全4章で構成されていて、それぞれのテーマに沿った言葉が45編収録されています。第1章「誰より好きだから一緒にいたいと思う」の中の「寂しくて辛い時はその寂しさを抱きしめてあげよう」は、遠距離恋愛の寂しさを和らげる、“気づき”をくれる内容でした。

寂しくて辛い時は
その寂しさを抱きしめてあげよう

 寂しさはどこから来るのか。
 誰かを深く想えば想うほど、その人がそばにいない時、寂しさは生まれる。
 寂しさは常にあって、その寂しさに慣れることはない。どうしようもなく好きな人がいる時、どうしようもない寂しさも一緒について来る。どれだけ強がっても寂しさから逃れることはできない。
 けれど、寂しいという感情はそう悪いものではないと思う。裏を返せば寂しさがあるから会えたときの嬉しさがある。寂しいという感情は離れた相手の心を繋ぐ糸のようなものではないだろうか。

 想い溢れる時、その糸を手繰り寄せればいつもその人がいる。寂しさを知ることで自分の心も知ることができる。

 本書を読んでいた時に、友人から遠距離恋愛の悩み相談を受けていたのですが、筆者自身は遠距離恋愛の経験がなかったため、具体的なアドバイスがうまくできず、もどかしい気持ちでいました。そんな中でこのエッセイを読み、友人に紹介したところ、友人も本書を購入。「辛くなった時、目次を見て自分の気持ちと似た言葉を選んで読むと、元気になる」と言っていました。

 人を好きになると、両思いでも片思いでも、幸せと同時に、相手を想うが故の辛さも必ず経験しますよね。これは避けられないことです。誰かに相談しても慰められない気持ちはどうにか自分で消化していかなければならない辛さもありますが、本書を読めばきっと、気持ちの置き方を知れたり、自分以外の新たな視点を持つことができたり、気持ちを楽にする“きっかけ”を掴めるでしょう。ページをめくれば、あなたに寄り添う言葉が見つかりますよ。

文=三浦小枝