スタバでコーヒー“だけ”を買うのは凡人の証!? 成功者に近付くための「思考法」とは?
2019/2/6
社会に出てから何年か経つと、良くも悪くも自分の将来やこの先が見えてきてしまう。自分より年次の高い先輩たちの給料を知り、「このままだと…」と落ち込んだりすることもあるかもしれない。それでも、転職や異動などをきっかけにして「なんとか今の自分を変えよう」と考えているのなら、本書『マンガ版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(午堂登紀雄:著、星野卓也:シナリオ、岡本圭一郎:作画/学研プラス)をおすすめしたい。
本書は、ベストセラーとなったビジネス書『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(午堂登紀雄/学研マーケティング)のエッセンスをわかりやすいストーリーで解説してくれるマンガ版。物語の設定は、「定年を迎えた年収300万円の男が、ビリオネアの妖精に導かれて、過去の重要な分岐点に戻って人生をやり直す…」という少々変わったものだが、“凡人”が年収を確実に上げていくための考え方やノウハウをわかりやすく解説している。
■時間の価値を上げて、生産性も上げる戦略とは?
時間管理の本には、よく「コマ切れ時間を有効活用しよう」という趣旨のライフハックが書かれているが、そもそも「コマ切れ時間をつくらない」という作戦のほうが有効だという。
たとえば、打ち合わせなどで出かける際に30分以上前に現地に到着し、カフェなどで準備時間を設けるようにしてみてはどうだろう。そう予定しておけば、約束の時間に慌てて移動することもなく、仕事としてまとまった時間も確保することができる。5~10分程度のコマ切れ時間は、次の予定を気にしながらになってしまい、集中して物事に取り組むことがむずかしい。ならばいっそまとまった時間を、というわけである。
結果を出すことができる人は、1日24時間という限られた時間を「資源」だと考えて有効活用を試行錯誤している。たとえばスタバに立ち寄るときには、ただコーヒーを買うだけでなく、たとえば資格勉強をするなど、時間とスペースを自分のために有効活用しているのだ。
■人間関係の新陳代謝を活性化して、一流の人に触れよう
人間は、自然と同じようなレベルの人間と付き合いがちだ。年収、雇用形態、考え方…などが自分と近い人は、話していて安心だ。だが、本書によれば、そういった付き合いばかりになってしまうと、成功している人と自分との“努力量の違い”が見えなくなり、現状で満足してしまうのだという。
年収1億円の人は、自分よりも上のレベルの世界に意気込んで飛び込むことで、「一流とは、こういうものなのか!」という発見から、“基準”や“目標”を自分の中に作ることができる。そして、その人たちを追いかけるように努力することで、自分もまた一流になれるのだ。
本書の内容をすべて実行したからといって、すぐに年収1億円になれるわけではないだろう。だが、“300万円”と“1億円”の考え方の違いは、数年、あるいは数十年後には大きな差になっているはずだ。もしかしたら、このマンガで描かれる年収300万円男の残念な末路は、何もせずにぼんやり生きてしまったあなたの未来かもしれない。今の不満を抱えたままでは終わりたくない――そんな思いがあるなら、ビリオネアの妖精のアドバイスに耳を傾けてみてはどうだろう。
文=中川 凌
この記事で紹介した書籍ほか
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