管理職の人も要注目!? サッカーチームの監督が主人公の『GIANT KILLING』が50巻刊行記念でJリーグと注目コラボ中

マンガ

更新日:2019/2/6

GIANT KILLING
『GIANT KILLING』(ツジトモ:作、綱本将也:原案・取材協力/講談社)

 サッカーアジアカップ、決勝トーナメント初戦の相手は地元UAE! 完全アウェーの中、日本代表は勝てるのか…。ここでサッカーファンであれば、それっていつのアジアカップの話? と思うだろう。これはサッカー漫画“ジャイキリ”の日本代表の話なのだ。

君は手に入れたか? Jリーグコラボの限定・特製カバー

 このジャイキリこと『GIANT KILLING』(ツジトモ:作、綱本将也:原案・取材協力/講談社)は、元サッカー日本代表の達海猛(たつみたけし)が主人公。「サッカーチームの監督」を描いた漫画だ。“大物食い”を意味するジャイアントキリングというタイトルの通り、強くはないサッカーチームが達海の戦略・戦術と選手の成長で勝利を掴んでいく物語である。

 2007年に連載がスタートした本作は、最新刊50巻を2019年1月23日に発売した。この50という節目を記念し、現実のJリーグとコラボ。Jリーガーをメインビジュアルにした “特製コラボカバー”を制作。期間限定仕様の1巻から50巻までを発売した。

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 しかもこれ50巻全てが違う選手のカバーなのだ。W杯で活躍したあの選手から、2019年アジアカップの日本代表、期待の若手までを各チームからラインナップ。選手たちが『GIANT KILLING』に絡んだコメントをし、それを雑誌の見出しのようなキャッチコピーにしている。

 ちなみに50巻は林彰洋選手。達海が監督をつとめるチームETU(イーストトーキョーユナイテッド)と同じく、東京をホームタウンとするFC東京に所属している。(ちなみに林選手は出身も東京である)

 ネット上をみてみると、全国各地の書店が、ホームタウンチームの選手カバーの巻の入荷を宣伝。Jリーグチームのサポーターたちは、応援するチームの所属選手のカバー巻を記念購入しているようだ。こちらは全国書店で展開中とのことだが、本稿のライターは、都内の書店を回り、4軒目で50巻をようやくゲットできた。欲しい方は、早めに書店へ電話などで問い合わせるか、期間内であれば売り切れを心配することなく購入できる電子書店で購入することをおすすめする。

ブランJAPANと椿がアジアナンバー1を目指す!

 最新刊50巻は、ブラン監督率いる日本代表チームが、アジアカップの中国相手に大勝するシーンから始まる。本作の第2の主人公である椿 大介(つばき だいすけ)が躍動する姿をみて、彼に目をつけて注目してきた記者、藤澤桂(ふじさわかつら)は思う。

「この1年で…どれだけの坂を駆け上がるのよ…椿!」

 この記者と同じく読者は椿の成長をみてきた。巻数が浅い時は、弱小チームのETUで能力を出しきれずにいた若手選手のひとりだった椿。その後ETUの中心選手となり、オリンピック代表に選ばれ、今回トップのA代表でついにレギュラーとなった。海外からも注目されているという描写もあり、まさに日本を代表する11人のうちのひとりとなったのだ。椿はつぶやく。

「ひょっとしたら俺…ちょっと上手くなってんのかもしれないです」

 2019年、現実のサッカー日本代表は惜しくも決勝で敗れた。はたしてブランJAPANと椿は、アジアでナンバーワンになれるのか。これからの『GIANT KILLING』の展開も見逃せない。

文=古林恭