「早くかたづけなさい!」子どもへのガミガミが減る!? 暮らしがラクになる「小学生のおかたづけ育」

暮らし

2019/2/13

『小学生のおかたづけ育~子どもも私もラクになる暮らしのヒント (OURHOME)』(Emi/大和書房)

「早く!明日の準備しなさい!」「まだかたづけてないの?」と、子どもがいるとついつい出てしまうこの言葉。何度もくりかえし注意したり、怒ったりするのはもう嫌だ~という親を救う一冊が、『小学生のおかたづけ育~子どもも私もラクになる暮らしのヒント (OURHOME)』(Emi/大和書房)です。

 著者は小学3年の男女の双子をもつ整理収納アドバイザーのEmiさん。Emiさんは子どもの学習スペースや遊ぶスペースをどうするかなど、試行錯誤しながら子どもたちとみつけた「ちょうどいい」かたづけと暮らしの仕組みを本書で紹介しています。

 子どもに自分で整理整頓できるようになってほしい、自分で気づいてかたづけをしてほしい、そう願う親は少なくないでしょう。しかし、子どものかたづけはなかなかうまくいかないものです。たとえば、帰宅後のランドセル。学校から帰ってきてランドセルをランドセル置き場にしまわずに、廊下にボーンとほったらかし。親としては「ちゃんとかたづけて!」と言いたくなるし、帰ってきてすぐにランドセル置き場に戻せばいいだけじゃないかと思ってしまいます。

 そんなどこの家庭でも起こりうるランドセルほうりっぱなし問題、Emiさん宅でも起きていました。Emiさんは子どもたちになんでランドセルをほうりっぱなしにするのか聞いたそうです。すると、「帰ってきたら疲れてるし、ランドセル重たいからそんなにすぐに戻せない~」と子どもたち。たしかに、一日学校で勉強して、重たいランドセルを背負い歩いて帰ってきたら、そりゃ、疲れますよね。大人だって仕事して疲れて家に帰ってきたときに、そこらへんにカバンを置いて、上着もボーンとほったらかしてソファーでゆっくり休みたくなります。きちんとかたづけられるといいのですが…ランドセルをほうりっぱなしにする子どもの気持ちよーくわかります。

 ちなみに、Emiさんはこの問題を「緑マット」で解決しました。自宅の中に緑のマットを敷いて、その中だけならランドセルをほうりっぱなしOK!というルールを子どもたちと決めたそうです。そして、子どもたちは寝るまでに、明日の学校の準備をして、緑のマットからランドセルをしまうラックに戻すと約束しているのだとか。かたづけは、学校から帰って休んだ後、寝る前など、子どもたちのやりたいタイミングで。ランドセルをそこらへんにほうり出されるのは困る大人と、ついついほうり出してしまう子どものちょうどいい間をとったルールです。

 かたづけはできたほうがいい。だから、親も「ちゃんとかたづけしよう!」と何度もくりかえし注意します。そして、きっと子どもたちも、ちゃんとかたづけをしたほうがいいのはわかっています。しかし、子どもの気持ちや都合を無視して口うるさく言ってしまえば、「かたづけるの、めんどうくさい」となってしまうでしょう。大人だっていつもいつも、きちんと完璧にかたづけるのなんて無理! スムーズにできる日もあれば、やりたくない日もあります。だから、大事なことはかたづけようという気持ちになったときに、スムーズにできる環境、自分でやりたくなるルールです。本書ではその環境やルールづくり、「ちょうどいいかたづけ」の仕組みが子どもにもわかりやすく解説されています。

 本書はタイトルにあるように、子どもだけでなく大人もラクになる暮らしのヒントが満載です。大人にとっても、“かたづけ”を考えるきっかけとなるでしょう。

文=なつめ

この記事で紹介した書籍ほか

小学生のおかたづけ育~子どもも私もラクになる暮らしのヒント (OURHOME)

著:
出版社:
大和書房
発売日:
ISBN:
9784479784524