ニューヨークの輝く女性が自分に問う「73の質問」自分の心の声を引き出すには

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公開日:2019/2/18

『ニューヨークで美しく輝く人がやっている「本当の私」を見つける73の質問』(エリカ/宝島社)

「今のあなたの人生は、理想どおりですか?」もし、突然こんな問いを投げかけられたら、あなたはどう答えるだろうか。筆者なら「満足できていない」と答えてしまう自信しかない。なぜなら、今の自分は自分らしく生きているようには思えないからだ。

「自分らしく生きていきたい」――そんな想いを抱える人は多いが、日々の忙しさに身を任せていると“自分らしさ”とは何かも分からなくなってしまう。大人として生きている時間が長くなるほど、“自分らしい自分”よりも“求められる自分”になる機会が多くなり、自分という人間が何者なのか分からなくなってしまうのだ。

 そんなモヤモヤを抱いたときにこそ手に取ってほしいのが、『ニューヨークで美しく輝く人がやっている「本当の私」を見つける73の質問』(エリカ/宝島社)である。

 著者であるエリカ氏はニューヨークで自分らしく生きる女性たちと出逢い、彼女たちの生き様から自分を知ることの大切さを学んだ。本書には5章にわたり、ニューヨーカーの生き方を盛り込んだ、“自分らしさ”を明確にするための問いが全73問収録されている。

 自信と輝きに満ちたニューヨークの女性たち。彼女たちのようにキラキラと生きるには、まず自分の本音に耳を傾けることが大切。大人である今こそ、自分とじっくり向き合う時間を作ってみよう。

■あなたはエコノミークラス派? それともファーストクラス派?

 一般的な質問形式の本とは違い、本書には自分を知るためのユニークな問いもたくさん収録されているのが特徴。中でも、飛行機の座席選びに着目して自分の人生観に気づける質問はとても奥深い。

“あなたは「いつもエコノミークラスに乗る人」から「いつもファーストクラスに乗る人」になりたいですか? それはどうしてですか?”

 人は、自分よりも裕福な人に対して憧れや嫉妬を抱いてしまいやすい。時には、旅行や仕事で毎回ファーストクラスを選べる相手とエコノミークラスに乗る自分を比較し、敗北感を味わうこともあるだろう。だが、本当に大切なのは、嫉妬心を燃やしたり勝ち負けを考えたりすることではない。憧れを手に入れるため、自分をどう磨いていったらよいかを考えること。それこそが、本当に着目すべきポイントであり、人生を変えるカギとなる。

 さらに、この質問は周囲の視線を恐れず、自分の価値観を貫き通すことの大切さも教えてくれる。近年はSNSが盛んであるため、周囲の人々から「いいね」と思われるかどうかばかり気にして生きている人も多い。だが、その生き方は自分が本当に求めているものなのか、よく考えてみてほしい。

 それに気づかせてくれるのが、世界で2番目の大富豪であり、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏のファーストクラスにまつわるユニークなエピソードだ。

 出張でファーストクラスの航空券を差し出されたビル・ゲイツ氏は「なぜそんな無駄に会社のお金を使うんだ」と激怒。その理由をマスコミにインタビューされた時、彼は「ファーストクラスの料金にエコノミークラスの何倍ものお金を払ってみたところで、到着時間は変わらないから」と語ったそう。

 周囲からどう思われようと自分の意志を貫き通す、ビル・ゲイツ氏。彼が成功を収めた背景には、自分の価値観を重視してきたことが大きく関係しているように思える。

 他人の意見が気になる時代だからこそ、自分の気持ちに正直に生き続けること。それはきっと、現代で生きる私たちが忘れかけている人生観だ。

■大好きな彼からもっと愛される女になるには?

 パートナーのことを好きであればあるほど、「もっと愛されたい」という想いは強くなっていく。彼に他の女性を見てほしくない一心から激しい束縛をし、結果的に溝が生まれてしまった経験がある方も多いのではないだろうか。そんな方は不安になったときに「もっと愛されるためには、何が必要だと思いますか?」という質問を胸に問いかけながら、これまで自分がどんな風に彼のことを愛してきたのかを振り返ってみよう。

 彼の気持ちが分からないと感じると、LINEをわざとスルーしてしまったり、彼の行動を制限してしまったりすることもあるはずだ。だが、離婚大国であるアメリカで幸せなカップルライフを満喫している人たちは、彼にもっと愛されるために自分自身も彼をしっかりと愛しているのだそう。愛情を行動や態度で表現してほしいと思っているのは、男性も同じ。だからこそ、駆け引き上手な女性より、愛されている実感を与えられる女性になることが、幸せな恋愛をするための近道となるのだ。

 この法則はカップルだけでなく、結婚した方にも当てはまるように思える。口で伝えるのが恥ずかしい方はLINEやメール、手紙などを上手く使いながら「大好き」という気持ちを伝え続けていこう。

 自分でも気づけなかった本当の自分の本音は、生き方を変える源になる。自分探しの迷路から出ることができれば、自分史上最高の私になることもできるはずだ。

文=古川諭香

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