今すぐ転職できない人向け!? 人生もお金も一つの会社に頼らない、『複業の教科書』

ビジネス

2019/2/21

『複業の教科書』(西村創一朗/ディスカヴァ―・トゥエンティワン)

 副業と聞いてもピンとこない。もしくは、なんとなく副業がしたいと思いつつも、結局よくわからずやる前から諦めてしまう、なんて人も少なくないはず。

 そんな「副業について知りたい」「興味はあるけど何をしていいかわからない」というアナタにおススメなのが、副業の考え方や始め方、成功させるコツを丁寧に教えてくれる『複業の教科書』(西村創一朗/ディスカヴァ―・トゥエンティワン)だ。

 ちなみに、本書のタイトルは「複業」であり、副業という言葉を使っていない。著者は副業を本業外で行うアルバイトといった、時間を対価にお小遣いを得る仕事と示す。一方で複業は自分の中のやりたいことを軸に、貴重な経験や出会い、さらには自分で稼ぐ力を獲得する仕事のことなのだとか。

 目先のお金よりも、楽しくお金をつくる力の方が、心も懐もより豊かになれるはず。そんな複業を是非とも始めてみたい! では、複業をするには一体どんなことをすればよいのか。ここでは本書の中で特に参考になった、複業のコツを3つ紹介しよう。

■(1)身近で小さいことから探す

 複業は小さな歩幅ほど、成功率が高まる。つまり、念入りな準備や覚悟をするのではなく、まずは、とても身近で、かつスキマ時間でもできるスモールステップから始めるべきだということ。

 言われてみれば、私も昔から長編小説を書いてみたいと夢見ていたものの、結局何もできていない……。これをきっかけに、仕事帰りのちょっとした時間に、タイトルを考えるところから始めてみようかな。

■(2)無理なくできることだけに絞る

 複業を続けるためには、無理なくできること“だけ”をすることが肝心。お金を毎月1万円だけ複業に充てるとか、通勤時間だけでできることに絞るとか、無理のない範囲で制限を設ける。そうすれば、仮に失敗してしまっても、再チャレンジすることができるだろう。

 本職だと、ひとつの失敗が信用につながることもあるし、なかなか思い切ったチャレンジはできないが、複業ならばチャレンジしやすい。失敗してもヘコたれず複業に挑戦してみよう。死を恐れないゾンビの如くチャレンジを続けていれば、新たな道が拓けるはずだ。

■(3)誰にでもできるけれど、誰もやらないことをやる

 著者は、新入社員として入社した日から、業務に関係するニュースをピックアップして、先輩方にメールで配信することを毎日続けたという。多忙な中でも必要な情報がすぐ得られるということで、ジワジワと社内で評判に。最終的には送信先が1000人以上の人気コンテンツとなったそうだ。

 こうしたヒットアイデアは、仕事や生活の中にいくらでも潜んでいる。だから、ちょっとした手間がかかるからこそ、誰もやっていないことを最初に始める。これが、最大のカギと言ってもいい。善は急げ、早速探してみよう!

 お金が欲しい。でも、やりたいことを捨てられない。こうした葛藤に生きる現代人にとって、複業はひとつの選択肢。その選択へと誘うのが、この『複業の教科書』だ。他にも「複業に役立つツール72選」や、「複業の壁を克服するためのQ&A」など、充実の内容となっている。これまで複業に全く興味がなかった方も、ちょっと興味があった方も、スラスラ読めるので、是非読んでみてほしい。

文=冴島友貴