どこまで行くの!? アメリカでも話題の“こんまりメソッド” 入門したいならこの1冊!

暮らし

2019/2/24

『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』(近藤麻理恵/河出書房新社)

 近年、アメリカでひとりの日本人女性が話題を集めている。それがシリーズ累計売上数1000万部を超えたベストセラーのひとつ『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)で日本中を沸かせた、近藤麻理恵さん(通称:こんまりさん)だ。

 片づけコンサルタントである彼女は今や、日本国内外で活躍中。2015年にはアメリカのタイム誌で「世界で最も影響力のある100人」として選ばれ、「konmari」や「kondo Marie」というワードは“こんまりメソッドに従って片づけること”を指す動詞として使われるほどになっている。

 さまざまな片づけ法が巷に溢れている中、なぜこんまりメソッドは世界中から注目を浴びるのか。その秘密はベストセラーとなった原点本をアップデートした『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』(河出書房新社)で知ることができる。

■一度片づけたら、絶対に散らからないのが「こんまりメソッド」

 こんまりメソッドの最大の魅力は一度片づけたら、絶対に“汚部屋”に戻らないところにある。

「部屋をスッキリさせたい」と思うと、私たちはまず「捨てる」という手段を取るはず。しかし、こんまりメソッドはただ「捨てる」のではなく、“一気に、短期に、完璧に片づける”ことで、汚部屋を蘇らせようというもの。物理的な整理整頓ノウハウだけでなく、片づけに対して正しいマインドを身につけられるのも、こんまりメソッドの醍醐味だ。正しいマインドを持つことができたら、片づけが苦手な自分を変えることもできる。

私は自信を持って、断言したいと思います。「誰でも、片づいた部屋を維持することは可能です」と。

 そう言い切る近藤さんの片づけ術には家の中だけでなく、その人の考え方や生き方、人生までをも劇的に変える力があるのだ。

■部屋がリバウンドするのには理由がある!

「いくら片づけても、部屋がリバウンドしてしまう…」――そんな悩みを抱いている方は多いはず。中には、一気に片づけると部屋がリバウンドしてしまうという情報に踊らされ、少しずつ片づけようと意識している方もいるのではないだろうか。

 しかし、リバウンドをしてしまうのは中途半端に整理整頓をし、一気に片づけたつもりになっている場合が多いからなのだそう。近藤さんいわく、一気に片づけると部屋は一気に綺麗になり、リバウンドしにくくなるのだという。その際は「場所別」ではなく、「モノ別」で片づけを進めていくことがポイント。モノ着目していけば、収納場所が分散しないのだ。

片づけの習慣を少しずつ身につけていこうとするから、いつまでたっても片づけられないままなのです。

 こう語る近藤さんは一気に片づけを行うことで、意識の変化を劇的に起こそうと進めている。部屋の片づけは一気に行うと結果がすぐに見られるので、「二度と部屋を散らからせないようにしよう」と決心できるようになるのだ。

■片づけるときは「心がときめくか」を重視しよう

 ここからは、近藤さんのこんまりメソッドを具体的に紹介していこう。

 家の中にあるアイテムの中で最も片づけに困ってしまうのが、年々増えていく洋服。気づかないうちに、タンスの肥やしとなっている洋服は意外に多いものだ。

 そんな悩みを解決するにはまず、家にあるすべての洋服をひとつ残らず集め、床に並べてみよう。この時点で思い出せなかった洋服に対しては心がときめいていない証拠であるため、「捨てる」という選択肢を取っていく。

 こんまりメソッドを実践するには自分の気持ちに正直になりながら、片づけを進めていくことが何よりも大切になる。心がときめかないモノに対しては言い訳をせずに「捨てる」という選択を取っていこう。

 そして、洋服を集め終えたら、オフシーズンのものから片づけを開始するのがポイント。「次の季節にも、ぜひ会いたいか」という問いを投げかけながら、洋服を選別していく。この時は必ず1カ所に積み上げて洋服の山を作ったり、1枚ずつ手で触って判断したりしていこう。「捨てるのはもったいないから部屋着にしよう」という言い訳も禁句だ。

 こうして選別し終えた洋服はハンガーにかけるのではなく、たたんで収納すれば、既存のクローゼットに問題なく収まることが多い。本書には、“ぴったりと決まる一番正しいたたみ方”がアイテム別に解説されているので、ぜひ参考にしてみてほしい。

奥にしまい込まれて半年ぶりに出された洋服たちって、息苦しかったのか、弱っているように思えるのです。

 近藤さんのこの言葉は、物を大切にする気持ちを思い出させてくれる。目の前のモノに対して「心がときめくかどうか」を重視するこんまりメソッドを実践していけば、自分の部屋を今以上に好きにもなれそうだ。

 自身を「片づけのヘンタイ」と称す近藤さんは、片づけで人生は変えられると豪語する。本気でときめくモノたちに囲まれて、暮らしを楽しむ。それを叶えられるこんまりメソッドは、人生の再スタートを切りたい人にも試してほしい「魔法の片づけ術」だといえる。

文=古川諭香