0才の赤ちゃん、自分の名前がわかりはじめるのって、いつ?

出産・子育て

公開日:2019/3/9

 あれこれ考え抜いてつけた、わが子の名前。話しかけるのも、まずは「◯◯ちゃん!おむつ替えようっか」など、名前を呼びかけるママパパが多いのでは? 生まれたばかりの赤ちゃんが自分の名前がわかるのは、いつごろなのでしょう?

赤ちゃんは、ちゃんと言葉を理解している!?

「赤ちゃんがまだ話せない0才のうちは、何を言ってもわからないだろうというのは、大まちがい! おしゃべりするための準備は、もっと早い段階から始まっています!」。教えていただいたのは、1500組の親子にヒアリングしてデータを収集し、赤ちゃんの言語発達の研究をされているNTTコミュニケーション科学基礎研究所の小林哲生さん。生まれてすぐの赤ちゃんでも、耳は聞こえていて、周りの会話や、自分への語りかけを聞いているそうです。


小林哲生
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 協創情報研究部 主幹研究員(特別研究員)。 名古屋大学情報学研究科客員准教授を兼任。2004年 東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は乳幼児心理学(主に言語発達)。著書に『0-3さい はじめてのことば』(小学館)、共訳書に『数覚とは何か?』(早川書房)『乳児の世界』(ミネルヴァ書房)、監修書に『いないないばあっ! こんにちは! トマトちゃん』(講談社)など。

“自分の名前”がわかるのは6カ月!

「初めて聞く言葉は、最初は意味がわからずに聞いていますが、毎日よく耳にする言葉から理解するようになります」小林さんの調査データによると、理解し始める言葉の1位は、“自分の名前”。毎日、何度も呼びかけられているからでしょうか。生後6カ月ごろには、半数のお子さんがすでに自分の名前がわかっているそうです。

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カギになる “自分の名前”

「赤ちゃんは、ランキング上位の何度も聞く言葉を手がかりに、ほかの言葉を聞き分けていきます。ですから、“自分の名前”は、ほかの言葉を理解していくカギになります。話しかけるとにきにはぜひ、「◯◯ちゃん、おはよう」「◯◯ちゃん、おなかすいたね」など、赤ちゃんの名前をたくさん入れてあげてください」(小林さん)


言葉を増やすためには?

 きっかけになる“自分の名前”の前後に続く言葉は、あいさつやかけ声のような言葉が多いのではないでしょうか。「コミュニケーションツールとしての言葉は、名詞だけではありません。普段の語りかけがいいとわかっていても、赤ちゃんとのコミュケーションはむずかしいかもしれませんね。そんなときには、絵本を活用して、赤ちゃんの言葉を広げてあげることをおすすめします」(小林さん)


赤ちゃんの発話をサポートする絵本は?



 小林さんが研究されている「赤ちゃんが早く言えるようになる言葉ランキング」データをもとにつくられた『あかちゃんごおしゃべりシリーズ』は、赤ちゃんが発しやすい言葉だけで構成されています。ですから、「赤ちゃんがホントにしゃべりだした!」というママたちのおどろきの声が多く寄せられています。日々の赤ちゃんとのコミュニケーションツールのひとつに、ぜひ加えてみてくださいね。


※現在、Kindle、楽天koboでは上記絵本の電子書籍が半額で楽しめます。(2019年3月9日(土)~3月15日(金)まで)

【Kindle】
・頭のいい子を育てるプチ あかちゃんごおしゃべりえほん
http://www.amazon.co.jp/dp/B0722JMZYD

・頭のいい子を育てるプチ あかちゃんごおしゃべりずかん
http://www.amazon.co.jp/dp/B072BB4QRG