「スイーツを食べよう」と「年収1000万円になろう」は同じ!? 女性起業家が教えるお金の新しい教科書

暮らし

2019/3/4

『やっぱりお金もラクチンカンタンがうまくいく』(宮本佳実/KADOKAWA)

 女性の新しい「働き方・生き方(=ワークライフスタイル)」を提案する、ワークライフスタイリスト®で、起業家&ベストセラー作家でもある宮本佳実(みやもとよしみ)さん。著者の処女作『可愛いままで年収1000万円』(WAVE出版刊)では、髪の毛を振り乱すことなく、自分らしく可愛いままでお金を稼ぐという新しいトレンドを作り上げました。

 本格的な副業時代が到来しつつある昨今、「ヨシミスト」という言葉さえ飛び交うほど、著者の働き方・生き方に共感する人、学びたい人たちが増えています。

 そんな宮本佳実さんの人気の秘密を探るべく、最新著書『やっぱりお金もラクチンカンタンがうまくいく』(KADOKAWA)を読んでみました。

「なるほど! みんながヨシミストになりたいと思うわけだ」と納得したのは、第一に、体験から得た、飾らないセキララな言葉に説得力があること。手取り年収が16万円だったOL時代のことから、起業をして年収が1000万円を超えるまでの実体験や感想は、読んでいて驚きの連続です。

 著者が提唱する「『好き』にとことんこだわる」考え方は、本能的で、女性なら誰もが憧れ、自然の摂理にも則った生き方にも思えます。また、「ラクチン」「カンタン」といったライトな言葉とは裏腹に、読んでみると深遠な人生の極意までもがひも解かれています。それが誰にでも実践できるのなら、そのエッセンスやコツを学びたくなるのもまた、自然の摂理なのかもしれません。

●相談者の悩みに共感でき、自分のことのように読める!

 さて本書は、N.Y.在住の二人のヨシミスト(リエ&サメコという実在の人物)と著者の会話を通して、二人のお金、仕事&人生での悩みに、著者が体験を交えながらお金術&処世術をレクチャーしていきます。まとめやワークもあり、学びを整理しやすい構成です。

 テーマは、「お金」にまつわる不安の手放し方やお金持ちが実践していることの話から、お金も幸せも運んでくれる「エネルギー」について、年収1000万円に近づくための具体的なヒント、実践アドバイスまで多岐にわたります。

 メインの相談者となるリエさん(33)が抱えるお金、仕事、将来への悩みは、多くの女性にとっても「そうそう! 私と同じ!」と、共感できるもの。そのため、リエさんを自分に置き換えながらどんどん読み進めることができ、著者からのアドバイスがスーッと入ってくるのも、本書の大きな魅力ですね。

 ここでは、目からウロコとなるような、お金の考え方について本書から抜粋して紹介していきましょう。

●「いまを楽しむ力」が欠けているから、みんな「将来が不安」になる

「この先、お金に困らないか不安」「このままだと老後が不安」といった悩みを抱えている人はリエさんだけでなく、とても多いと語る著者。そして一言。

「でもね、じつは不安は不安しか生まないのよね」。

 するとリエさんはすかさず、「でも、いま安心するのはムリ、どうしたらいいんでしょう(泣)」と返し、著者はこう教えます。

気持ちはわかるんだけど、いつも不安にフォーカスして欠乏感を反芻(はんすう)していると、欠乏感が現実になっちゃうの。「いまを楽しむ力」が欠けているから、みんな「将来が不安」になる。(P29)

 こうした人は、100億あっても不安なままだと著者は続けます。その理由は、「本当に手に入れたい理想」と「夢中になれるいま」が見えていないから。また、著者は「スイーツを食べよう」と「年収1000万円になろう」は同じだと言います。

「スイーツを食べよう」と願うとき、私たちは「本当にあのスイーツ買えるかな……」「本当に食べられるだろうか」なんて、疑ったりしませんよね。だから簡単に叶えることができます。
一方で、「年収1000万円になる!」と思っても、「本当になれる?」「みんなムリって言うー」と心配したり、疑う気持ちがたくさん生まれてきたりすると思います。その思いが、未来に反映し、「やっぱり叶わないじゃん」という可能性が強くなるのです。(P42)

 このことは、「思考が現実化する」という観点で説明されており、「いま幸せに感じること」つまり、他人の言葉よりも自分を信じて、「好き」を貫くことの重要性を訴えています。

●お金は単なるツールでしかない、自分を幸せにするのは自分

「漠然とお金が欲しいではダメなの?」と問うリエさんに、著者はこうも語ります。

「ただ、お金が欲しい」はダメなの。それは、不安や欠乏感から生まれた気持ちということが多いから、それだと結局、お金じゃなくて、「不安と欠乏感」を引き寄せちゃう。
お金を引き寄せる人って、「◯◯が欲しい」「◯◯を叶えたい」って、理想が具体的なんだよね。(P30-31)

 つまり、お金は理想を実現するための“単なるツール”であり、「幸せな成功者はそのことをよく知っている」のだそうです。そして、「お金は自分を幸せにしてくれるわけじゃない、幸せのために使うもの」だと続けます。

 リエさんに投影しながら読んでいた身としては、この言葉はグサッと刺さります。そして、さらに詳しく「夢中度」という言葉を使いながら「お金のエネルギー」について教えてくれます。

「お金がない!」って言っている人は、「夢中度」が足りないことが多い!!
 何もせずにお金がドバドバ入ってくることって少ない。だからまずは「お金を手に入れたい」って考える前に、自分のエネルギーを夢中で放出するのが先なんだよね。自分が出したエネルギーが循環して、「お金」というエネルギーが巡ってくるの。(P78)

 本書の中で、著者は「好きにストイック」と述べていましたが、好きにストイックになるためには「夢中度」も欠かせません。

 夢中度が高いものとは、すなわち自分が「好き・得意」だと思えること。そうしたことには誰でも、惜しみなく情熱(エネルギー)を注げますよね。

 つまり、人生のすべてにおいて、いかに自分の夢中度が高いヒト・モノ・コトを、厳選して選択するかが、「ラクチンカンタンでうまくいく」を実現させるポイントなのです。

 また、著者の言う「ラクチンカンタン」は、決して「努力しなくていい」「頑張らなくてもいい」という意味ではありません。努力が必要になったり、問題を抱えても、「好き」が勝るなら、労力を厭わずにワクワクした気持ちで目標へと向かえる、ということなのです。たしかに好きなものは徹夜をしても苦にならないし、毎日しても飽きません。好きなことを仕事にして、お金を稼ぐ―、それはまさに、今の時代にあったお金の考え方と言えるかもしれません。

●「悩んだら「ラクチンにできること」を選ぶ」など、心惹かれる金言が盛りだくさん!

 ここまで、ほんの導入部分を紹介しましたが、本書には他にも、お金だけではなく人生にまつわる著者の名言がたくさんあります。見出しだけ紹介すると、下記のとおりです。

・「こんなことでお金をもらってもいいの?」と思えたら勝ち♡
・全員に好かれることをやめると「利益」が生まれる
・「やらない覚悟」がお金を連れてくる♡
・「お金持ちの世界」を選択肢に入れる

 いかがでしょうか? 「もっと読みたい!」「自分もラクチンカンタンにお金を稼ぎたい」という人は、ぜひ本書を手にとってくださいね!

文=松本ひろ子