ハイスペック男に人脈自慢男…身の回りに生息する「イタイ男」たちをつまびらかに!

コミックエッセイ

2019/3/14

『イタイ恋して何が悪い!?』(岡山里香/ぴあ)

 仕事がデキる女性ほど“イタイ男”に引っかかってしまうのはなぜだろう?

 インスタグラムのフォロワー数は12万人以上。数々の“イタ恋記録”を綴っていることで人気のキャリアウーマン・岡山里香さんの待望のコミックエッセイ『イタイ恋して何が悪い!?』(ぴあ)を読めば、その謎が明かされるかもしれない。

 本作では、数々のイタイ恋・イタイ男の地雷を踏みつつも「どうして毎回イタイ恋をしてしまうのかと、そのイタイ男についての考察」を、キャリアウーマンらしくコミカルかつ真剣にしている。

 登場するバラエティ豊かなイタイ男たちは、「いるいる~!」と頷かずにはいられないこともしばしば。

 例えば、女性なら誰もが1度は手にしたいと思う「ハイスペック男」。容姿も申し分なく、高学歴・大企業勤め、もちろん高年収というエリートくんは、事あるごとに「自分をスペックだけで見てほしくない」と連呼する。

 自覚がありすぎるゆえに、スペックやステータスに一番囚われているのは自分だと気が付かないイタイ男。総じてこのタイプはややプライドが高く、第一印象は印籠並みの効力を持つのになんと残念なことか…。

 他にも、大人数が集まる交流会などで遭遇しがちな「人脈自慢男」。初対面のアピールは「20代で上場を果たした△△社長とは飲み友達です」と、著名人の名前を出すところから始まり、次回の誘い文句まで「サッカー選手の〇〇さんと飲むから来ない?」で終わる。そのくせ、自分が何をやっているのかを聞いても抽象的にしか答えず、自分の人脈を頼ってくる人を嫌う。結局、自身のいいところが伝わらないイタイ男。

 もちろん、ポジティブな自信家とは真逆の「卑屈ネガティブ男」も登場。「俺はどうせ合コンの引き立て役」「アイツみたいにイケメンであれば……」、など数々のネガティブワードが口を開けば出てくる。環境や人のせいにばかりして、自業自得なことに気が付かないイタイ男。これではモテないのも無理はないと納得せざるを得ない。

 そんな数々のイタイ男が登場する本書の締めくくりは、イタイ思いをし続けた著者だからこそ言える、「イイ恋格言集」。失恋の痛手を負っている人、新たな出会いを探している人にも勇気と笑いをくれる本だ。

文=修羅ガール