4コマ漫画でわかる防災術! 災害大国日本で生きのびるために大活躍するのはペットボトル

暮らし

2019/3/11

『4コマですぐわかる 新 みんなの防災ハンドブック』(草野かおる/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 この時期になると、毎年思い出されるのが2011年3月11日に発生した東日本大震災。日本は世界でもまれにみる、災害大国。近年では各地で巨大地震が発生しており、災害はより身近なものになっている。だからこそ、もし、自分が住んでいる地域で災害が発生したら、私たちは自身と大切な家族を守るため、何をしていけばいいのだろうかと考えさせられてしまう。

『4コマですぐわかる 新 みんなの防災ハンドブック』(草野かおる/ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、そんな緊急時を生き抜く知恵を私たちに授けてくれる。

 本書は東日本大震災後に話題となった4コママンガ防災ブログを書籍化したもの。著者である草野さんは防災士やイラストレーター、母親といったさまざまな視点を活かし、子どもからお年寄りまでが、災害時にとるべき行動や今すぐできる備えを一目で理解できるよう、4コマ漫画で防災術を描いた。

 本書の巻頭にはまず、災害後の7日間を自力で生き延びるための術が具体的に記されている。

 全14個の防災術はどれも、災害に見舞われたときに見落としてしまいやすいものだからこそ、今のうちから家族みんなで頭に叩き込んでおきたくなる。

 災害を乗り切るには、日頃の備えと知恵が必要。世界有数の火山国であり、地震国でもある日本で生きていくには、万が一の時に役立つ防災術を知っておく必要があるのだ。

■非常時にはペットボトルが大活躍!

 非常時に備え、ミネラルウォーターを蓄えている家庭は多いはず。しかし、ミネラルウォーターを購入するだけでなく、水道水をペットボトルに溜め、常備しておくことも大切な備えとなる。

 ペットボトルに新しい水を用意し続けることを習慣化させていけば、万が一の時でも生活に必要な水が確保しやすくなり、ミネラルウォーターだけに頼らなくてもよくなるのだ。

 そして、ペットボトルは災害後の避難生活を助けてくれる便利なアイテムにもなる。例えば、ペットボトルのキャップはシャワーに変身。

 キャップにがびょうなどで穴を開ければ、適量の水を出すことが可能になるのだ。災害時は水がとても貴重になるからこそ、飲料水以外の水を賢く節水していこう。

 また、寒い季節にはペットボトルであんかを作るのもおすすめ。

 靴下とペットボトル、お湯があれば完成する手作りあんかは誰でも手軽に作れる。あんかを作るときは少し熱めのお湯をペットボトルに入れるため、ホット用のペットボトルも普段から常備しておこう。

 災害時は普段、気にも留めていなかった身近なアイテムが役立つことも多い。身の回りのアイテムを賢く使うためには、何をどう活かせるのかを知ることから始めていこう。

■身近なもので保温調理器具やコンロを手作り!

 災害発生後に一番悩まされてしまうのが、日々の食事。避難生活では使える調理器具が限られているため、家族に何を食べさせていけばいいのか悩んでしまうこともあるだろう。そんな時は、身近にあるものを活かして調理器具を作ってみると口にできる物が増える。

 例えば、燃料が貴重な避難生活中に重宝するのが煮込み料理を作れる「保温調理器具」。保温調理器具は、なんと段ボールや新聞紙、厚手のバスタオルで作ることができるという。詳しい方法はぜひ本書で確認してほしい。

 保温調理器具を使えば、火をつけっぱなしにしていなくても煮物などをおいしく作れるので、節約にも繋がる。より効果的な保温調理器具を作りたいときは、発砲スチロールの箱を使うのもおすすめだ。

 また、アルミ缶が手元に4個あれば、コンロを作ることが可能に。

 コンロがあれば、備蓄していたレトルト食品をよりおいしく食べることができるようになる。いつまで続くか分からない避難生活を乗り切るには食べる喜びを感じることで、心身を休める時間も設けていこう。

 地震だけでなく、火災や暴雨、雷、竜巻、大雪といった、あらゆる災害への対処法を記している本書は非常時に活用できるよう、スマホやタブレットにダウンロードしておきたい1冊。被災後のメンタルケアや被災地支援金の受け取り方なども掲載されているため、「他人ごと」ではなく、「自分ごと」として災害を受け止めることができるようにもなるはず。災害は知恵と備えで、被害を最小限にしていこう。

文=古川諭香