腸が整うだけで愛される!? 人体最大のパワースポット「腸」を美しくして開運する!

暮らし

公開日:2019/3/18

『腸開運』(愛新覚羅ゆうはん/飛鳥新社)

「腸」を整えるだけで、モテる、お金が手に入る、願いごとが叶う。「腸」は「超すぐれた」パワースポット! 今、腸の隠れた可能性を指摘する本が話題に。風水に占星術などを組み合わせた鑑定を行う開運アドバイザーの愛新覚羅ゆうはんさんの著書『腸開運』(飛鳥新社)です。

 お名前が「愛新覚羅」? そう、ゆうはんさんは、清朝皇帝の流れをくむ一族のご出身。中国黒龍江省ハルビン市に生まれ、5歳のときに来日しました。アパレル企業などに勤めたのちに占い師として活躍。15年で鑑定した人数はのべ2万人以上です。

 幼い頃から透視能力がそなわっていたり、人の心の声が聞こえてきたという、超常的な才能の持ち主でもあります。

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 非凡なる才能を持つ、ゆうはんさんが、今、注目したいのは「腸」だといいます。多くの人の悩みを聞いてきた結果、悩みを持つ人は、「腸」にも問題を持っていたからです。

 例えば、ビジネスの売り上げが上がったり、パートナーとの関係がうまくいったり、転職がうまくいったり…。

 一見、腸とは関係がないように見えるこれらの出来事は、腸を整えた結果、開運したのです。理由は風水で説明できます。

■循環の勢いこそ運気アップの秘訣

 ゆうはんさんは腸を次のように表現しています。

“風水は家の中心を「太極」といい、ここを整えると家全体の運気アップにつながるため重視されています。人体の「太極」にあたる腸は、まさに人体最大のパワースポットといえるでしょう”

 家、都市などをみる「地理風水」では、地下水脈や地上の川の流れのことを「龍脈」といいます。この気が最終的に集まる場所を「太極」。そして集まった気が地上に吹き出す場所を「龍穴」といいます。この龍穴こそ、よく知られた存在「パワースポット」と呼ばれる、運気の良い場所です。

 同じことが人体でも言えます。体内を流れる龍脈が「体の中心=太極」に集まります。しかしこの中心に何かが詰まったとしたらどうでしょう。流れが滞り、毒素や悪い気がたまり続けることに。

 良くないものが停滞するのと反対に、勢いよくめぐること。実はこの「勢い」こそ「運」とも言い換えることができます。「運“勢”」っていう言葉もあるぐらいですから。

 外気から取り込んだエネルギーの循環こそ、良い気=運勢を上げるために重要なことです。

 腸を良い循環でめぐらせる。それには何が必要でしょう。

■心の習慣こそ、腸を元気に

 幸せホルモン、セロトニンや、ワクワクした気持ちをつくるホルモン、ドーパミン。これら脳内の分泌物が、実は腸でつくられているというのは知られた話です。また、腸内細菌が「思考・行動・感情」に影響を及ぼすという研究結果も出ています。

「健全な精神は、健全な肉体に宿る」というように、「心の免疫力アップ」は、「運の免疫力アップ」に直結します。腸を物理的に整えることも大事です。ですが、卵が先か、ニワトリが先か。「気持ち」「心の持ちよう」をまず変える必要があると、ゆうはんさんは言います。

 例えば風水的に理想の土地に住み、理想の間取りの家に住んでいても、そこに住む人の内面が整っていないと、運を「最大限に開く」ことはできないのです。

 では「気持ち」「心の持ちよう」をどのように変えるかというと、「心の習慣」です。本書には「心の習慣」が11紹介されています。その一部をピックアップしてご紹介しましょう。

〈心の習慣1〉
「皆から好かれなくてもいい、と考える」

 だれでも人に嫌われるよりも、好かれたいものです。しかし耳の痛いことを、ゆうはんさんは語っています。

“人に好かれるための行動って、結局自分を守るための行動にほかなりません。
 嫌われたくないから、本音を隠して、物わかりがいい人のフリをしているなんてことも……。
「嫌われたくない」という意識を変えるには、カンタンにいえば一人ぼっちになることを恐れないことです”

 でも、そうカンタンには「ひとりでいい」なんて思えませんよね。それに対しての珠玉のメッセージが続きます。

“人との関係は諸行無常。一定ではなく、絶えず変化するもの。「来るもの拒まず、去る者追わず」でいこう。
 たとえ今の人間関係の中で嫌われたり、別れることになったりしても、すぐまた新しい人と出会い、縁ができます”

 嫌われるよりも先に「どういう自分になりたいか」をイメージするとよいとも言います。

 同じように腸に効く次のような言葉もグッときます。

〈心の習慣5〉
「決断、行動を早くしよう」

“人生で、一度も迷ったことのない人なんていないでしょう。しかし「迷うからこそ迷わなくなる」とも思います。
 なぜなら、一度迷ったことのある道に、もう一度差しかかったなら「前回はこれでうまくいったから、またそうしてみよう」「今度は反対側に行ってみよう」と一歩進んだ判断ができるからです”

■運も腸と同じ、努力で変えられる

 心にモヤがかかるシーンに、ゆうはんさんの言葉を読むと、染み入るように効いてきませんか。それこそ「はら落ちする」ような、ストンと現実に着地できるような言葉です。

 本書には、陰陽別の体質チェックや運の免疫力アップに欠かせない体質別の“パワーフード”など、盛りだくさんな内容を紹介しています。しかし第2章で取り扱われる「心の習慣」だけをピックアップして読むだけでも、「心が整う」そして「体も落ち着いて」きます。

 ゆうはんさんは言います。

“生まれながらの宿命は変えられないけれど、運は自分次第で必ずよくしていける
 腸も運と同じ。あなたの生き方次第でよくすることも、反対に悪くすることも自在なのです”

 世間でよく耳にする「腸活」とはちょっと違う本です。けれどもあなたの「心と腸」を内面から満たす、腸のお話に耳を傾けてはいかがでしょうか。

文=武藤徉子