9割のビジネスパーソンが服装で損をしている!? スーツ・ビジカジを攻略して「できる男」に

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更新日:2019/3/23

『男の服が、人生を成功に導く』(大山旬/PHP研究所)
『男の服が、人生を成功に導く』(大山旬/PHP研究所)

 まもなく新年度がやってくる。就職や年度替わりの配置換えなど、さまざまな変化もあるこのシーズンには、心機一転で自分のイメージを変えたいと思う人たちもいるだろう。身だしなみを一新して、少し変わった自分を演出するのも1つの選択肢。そう願う人たちに、ぜひ読んでほしいのがビジネスパーソンの“おしゃれ術”を紹介する『男の服が、人生を成功に導く』(大山旬/PHP研究所)である。

おしゃれの基本は「サイズ感」「トレンド」「全体のバランス」の3つ

 そもそもの前提として、本書によるとおしゃれには3つのポイントがある。基本となるのは「サイズ感」「トレンド」「全体のバランス」である。

 サイズ感は、とりわけはじめに押さえておきたいポイント。自分の身体に合った服を着るというのは簡単なように見えて、意外と「できていない人」も多いという。なぜ重要かといえば「人はシルエットで判断するから」で、ほどよくフィットした洋服を選べばそれだけでもスタイルがよく見える。

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 また、トレンドにある程度は敏感であるのも大切。古くさいデザインの洋服は「見た目が野暮ったくなる原因」になりうるからだ。例えば、ネイビーのジャケットは比較的ビジネスの場面では定番とされているが、だからといって数年前のものというのも考えものなので、定期的に新しいモノをゲットするという意識も必要だ。

 そして、上記の要素を加味してから必要になるのが「全体のバランス」を考えるという意識だ。例えば、スーツ、シャツ、ネクタイを揃えても、どこかパッとしないのであればヘアスタイルがまずいという場合もある。スタイリングをよく見せたいのであれば細かな部分にも気を配り、手を抜かないようにしたい。

スーツスタイルは「色」と「柄」にこだわる

 スーツ姿はビジネスパーソンにとって、やはり定番のスタイルだ。揃えるものとしては「スーツ」「シャツ」「ネクタイ」「靴」が基本であるが、本書によれば決め手となるのは「色」と「柄」だという。

 色を選ぶ際にもっとも使いやすいのは、中間色のミディアムグレー。暗すぎず、適度な明るさもあるので野暮ったい印象を抑えられる。また、若々しい印象を与えたいなら「ネイビー」で、大人っぽさを演出するなら「グレー」を選ぶなど、世代に合わせた色を選ぶという選択肢もある。

 また、スーツの場合には柄の選択肢も限られるが、迷ったら「無地」を選ぶのが正解。いくつかのバリエーションを考えるならば「ストライプ」も用意しておきたいところで、スーツなら「シャドーストライプ」を、シャツならば幅が均一でストライプの間隔が細かいものを選ぶのがよい。

 さらに、おしゃれにこだわるのならもっとも選択肢の広い「ネクタイ」にも気を遣っておくべきで、初心者の場合には色としては「ネイビー」「グレー」「ブラウン」「ワイン」のいずれかで、柄は「ストライプ」「小紋柄」「無地」を選べばコーディネートしやすくなる。

ビジネスカジュアルはクールビズに備えるのも大切

 近年、クールビズの導入などにより「ビジネスカジュアル」が解禁されている職場も多いだろう。基本となるのは「ジャケット」「シャツ」「スラックス」「靴」であるが、スーツ姿と同じくここでもいくつかのポイントがある。

 まず、ジャケットやスラックスの選び方に迷ったら「ネイビー」と「グレー」をたがいに組み合わせるのが無難だ。中に合わせるシャツは「白」か「淡いブルー」を選べばどの組み合わせでも相性がよく、靴はスーツ用とは別に「ブラウン系のスエード靴」を追加で揃えておくのがよい。

 また、クールビズに備えるならば、長袖シャツを選ぶのがおしゃれに見せるためのポイント。通年用のモノではなく「クールマックス素材」や「コットンリネン」など夏の暑さにも耐えられる素材を選ぶのは必須で、白無地もネクタイを外したままのややだらしない姿に見えてしまうため「ブルー系」や「ストライプ柄」を揃えておくのがよい。

 おしゃれをするとなると苦手意識を感じる人もいるかもしれない。しかし、ちょっとしたポイントさえ押さえれば、誰でも簡単に実践できる。新シーズンに自分を変えたいと思う人はぜひ、本書を参考にイメージチェンジに挑戦してみてほしい。

文=カネコシュウヘイ