おしゃれは色合わせと着こなしの「微差」で決まる!? 誰もが簡単にファッションを格上げする方法

暮らし

2019/3/26

『色合わせと着こなしの微差で一生おしゃれな人になる』(日比理子/KADOKAWA)

「かわいい!ステキ!」と、ご機嫌で買った洋服も実際に着てみるとおしゃれに見えない、失敗のないド定番アイテムなのにしっくりこない。服選びを失敗してがっかりした経験を繰り返し、いきついたファッション診断。自分に似合うアイテムやカラーはわかったものの、うまく着こなせないまま…と、そんなおしゃれ迷子を救う一冊が『色合わせと着こなしの微差で一生おしゃれな人になる』(日比理子/KADOKAWA)です。

 これまで数多くのおしゃれ迷子を救ってきた、人気ファッションアドバイザー・日々理子さんが提案する、「誰もがおしゃれに変わる法則57」がまとめられた本書。揺らぐことのない不変のファッションルール、失敗しない服の選び方や着こなし方など、すぐに取り入れられるテクニックが紹介されています。

■服を選ぶときは色・形・素材を切り口に考える

 どんな服をどんな基準で選び、どう着こなすのか――日比さんはおしゃれの基本を知り、自分に合った基準を持つことができれば、服選びに自信が持てるようになるといいます。そして、服を選ぶときにポイントとなる三要素「色・形(シルエット)・素材」を紹介しています。

さて、ここで問題です。
なぜパンダは白×黒のかっこいい配色なのにかわいい印象なのでしょうか?

 たとえば、パンダの色は白×黒の配色で「かっこいい」、形は全体的に丸々していて「かわいい」、素材は毛並みがやわらかく、もこもこしていて「かわいい」です。三つの要素のうち「形」と「素材」の二つに「かわいい」という印象が共通しているので、パンダは「かっこいい」より「かわいい」印象が強くなります。「色は? 形は? 素材は?」と、まずこの三要素をおさえることが、なりたい自分に近づく服選びの第一歩なのです。

 三要素のなかでも、本書のタイトルに「色合わせ」と掲げられているだけあって「色」についてのテクニックは「なるほど」と参考になるものばかり。根拠ある理論とともに、色のパワーを戦略的に使いこなす方法がいくつも紹介されています。たとえば、服選びのカギといわれる「明度(明るさ)」について。白など明るい色は、暗い色よりも大きく見える性質があります。逆に、黒やネイビーなど暗い色は小さく見える性質があり、引き締めカラーとしてよく知られています。細く見せたいなら黒を選ぶと正解!…のように思えますが、実際に全身黒ずくめコーデにしてしまうと重くて硬い印象になります。そのため、“3つの首”を出して肌見せ部分を増やしたり、明るめの色のバッグや靴などの小物を取り入れたり、着こなしの工夫が必要だとアドバイス。色の効果と着こなしをしっかりと学ぶことができます。

■似合わない色をあきらめない

 昨今のファッション誌では「自分に似合うものを!」と、骨格診断やパーソナルカラーが多く取り上げられています。が、たしかに似合う色は参考になるけれど、自分が好きな色やデザインの服が似合わないと診断されると…。そのことについて理子さんは「診断結果にとらわれるすぎることはない」「似合わない色なんてない、似合うように工夫すればいい」とアドバイス。似合わない色を着こなすコツを紹介して、自分の好きなモノや自分のなりたいスタイルを楽しむおしゃれを提案しています。

 本書はイラストや写真比較でわかりやすく解説され、「いまある服をこうしたらいいのか!」とすぐ実践したくなるアイデアが満載。どう着こなして色合わせしていいのかわからなかったおしゃれ迷子はもちろん、おしゃれをもっと自由に楽しみたい人にもおすすめの一冊です。

文=なつめ