平成を彩ったあのAV女優たちは今…? 時代を駆け抜けた人気女優の共通点とは?

エンタメ

2019/3/26

『AV女優、のち』(安田理央/KADOKAWA)

 AV女優。最近では“セクシー女優”という呼び方もするようだが、世の中における彼女たちの立ち位置は、昔に比べると180度変わった。暗く、淫靡だったイメージから一転、タレントかモデルか、と見まごうほどの、思わず振り返ってしまうような粒ぞろいのルックス、抜群のスタイル、個性的なキャラクターの女性たちが惜しげもなくその肌を人前にさらしているのだ。

『AV女優、のち』(安田理央/KADOKAWA)は、アダルトテーマを中心に執筆活動をし、AV監督としての活動歴もある著者が、2000年代にデビューした7名の“元”AV女優たちにインタビューした記録だ。彼女たちはAV女優引退後、今もさまざまな分野で活動し続けている。

■「エロス党のプリンセス」みひろ

 30代半ばとは思えない、あどけなく愛くるしいルックス…それが、みひろだ。きっかけはスカウトで、DA PUMPのISSAの妹役オーディションでは1次審査をクリアした。その後、ヌードモデル、Vシネマを経てAVの世界に入る。みひろは、AVでの活動と同時にドラマやバラエティ番組にも活躍の場があった。2008年からテレビ東京系で放送が始まった「おねがい! マスカット」では、グラビアアイドルやAV女優の女の子たちのグループ「恵比寿マスカッツ」の第1期生であり、番組内では「エロ替え歌」を明るく歌う、可愛くエッチなキャラで大人気だった。

■AV女優からAV監督へ、真咲南朋

 AVに触れる機会が少ない女性にはあまり知られていないかもしれないが、女性のAV監督というのも一定数存在する。その中でも、女優たちからの信頼も厚く、男女問わず売れっ子の監督のひとりが真咲南朋だ。幼い頃からエロに関しては探究心旺盛で、付き合っていた彼氏とのセックス時に自ら「ハメ撮り」を敢行するほど。それは、いつか作品としてのAVを撮りたいという強い気持ちからだったという。制作側として働く予定が、「安藤なつ妃」としてAV女優デビューを果たし、大学卒業後は、呉服屋、監督、女優という3足のわらじを履き多忙な日々を送る。妊娠を機に結婚し、その後は監督業に専念、現在も活動を続けている。

“わたしはAV女優やってよかった。というか、もう1回女子大生に戻っても、またAV女優からやります。”

 心底AVの世界が好きで、創ることに情熱を燃やす、それが真咲南朋の人気の秘密のひとつなのだろう。

 AV業界は様変わりした。スカウト中心だったきっかけから、今や女性の方からAV業界に飛び込んでくるようにもなった。しかし、ネット上に画像や情報を1度でもあげられてしまったら永久に残ってしまう今の時代は、「AV女優だった」という過去が、恋愛、結婚、出産、家族…彼女たちのさまざまな将来に影を落とすこともあるだろう。

 それぞれの「AV女優、のち」。AV女優として生き、そこから旅立っていく彼女たちが生きて行く世界の空は、どんな色をしているのだろうか。

文=銀璃子