面接官に質問“される”のではなく“させる”! トップ内定者の就活テクニックを大公開

ビジネス

2019/4/2

『最小の努力で「トップ内定」し「仕事力」も高める 就活テクニック大全』(坂本直文/東洋経済新報社)

 就職活動において、企業は学生に“誠実さ”を求める。だが、誠実に、真面目に、正直にやっているだけでは、損をしてしまう場面もある。たとえば、最終面接間近で必ずといっていいほど訊かれる「第一志望ですか?」という質問。本来ならば、第一志望以外の企業で「第一志望です」と答えるのは、明確なウソである。

 だが、企業からすれば、「第一志望です」と答える学生を採用する方が安心なのは言うまでもないだろう。そうなると、正直に「第二志望です」と答えた学生よりも、口先だけで「第一志望です」と断言した学生のほうが評価されることになる…。それでいて、後者の学生は、あっさりその会社を辞退することも珍しくない。就活には、こうした理不尽なルールが多数存在している。そのため、就活生には、“誠実さ”だけではなく、ときには上手にウソをつく“したたかさ”も必要になる。

 本書『最小の努力で「トップ内定」し「仕事力」も高める 就活テクニック大全』(坂本直文/東洋経済新報社)は、そんな理不尽ばかりの就活を攻略するためのテクニック本である。著者は、企業の人事担当者に行った取材をもとに、説明会やエントリーシート、面接などの各プロセスで「どんな言動が内定につながるのか?」を徹底的に解説する。いくつか、その内容を見てみよう。

■内定者に接触しよう! 早期選考ルートがあるかも

 経団連が定めた採用スケジュールは、はっきり言ってほとんど守られていない。そもそも経団連に所属していない企業はもちろん、日本を代表する大企業でもさまざまな形で早期選考を行っている。3年次に行われるインターンシップや、大学のOBOGによるリクルーター制度が実質的な選考であることは周知の事実だが、それだけではない。会社によっては、“内定者の紹介”というルートも存在する。内定者から紹介を受ければ、クローズドなイベントや早期選考に参加できることがある。志望度の高い企業ならば、ツテを使って内定者に会い、表に出ない情報を得ておきたい。

■ESには“面接トラップ”を仕掛けよう

 エントリーシート(ES)は、通過すればOKというわけではない。その後に待ち受ける面接は、ESをもとに進んでいく。面接官は、あなたのESを読み、気になる部分を深掘りするような質問をするはずだ。つまり、面接官の質問は、ある程度予想できる。さらにいえば、ESの書き方次第で、面接官の質問を誘導することができるのだ。著者は、これを“面接トラップ”と呼んでいる。手書きのESであれば、字を大きくしたり、アンダーラインを引いたりすることで、深掘りしてほしい部分を目立たせよう。デジタル入力の場合でも、面接中にツッコミたくなるような書き方をすれば、高確率で面接官はそこについて質問してくる。

 本書は、こうしたさまざまなテクニックに加えて、就活生が意外と知らない優良企業(世界的なBtoBメーカーなど)のリストや、自己PRのパターン例なども多数紹介している。就活は、真正面からぶつかるだけでは乗り越えるのはむずかしい。本書を参考に、賢く内定を取りに行こう。

文=中川凌