言いかえるだけで「話し方」の印象をグッと上げるマジック・フレーズ! 新生活のスタートはこうやって切ろう

ビジネス

2019/4/4

『ちょっと言いかえるだけ! 気のきいた「話し方」ができる本』(櫻井弘/三笠書房)

 就職や進学や新年度…春は何かと新しい出会いがある季節だ。新しい出会いで大切なのは“第一印象”。人は見た目が9割というが、同じぐらい気をつけたいのが「話し方」だ。ちょっと気のきいたひと言を使うことができれば、相手にいい印象を与えられるし、なんといっても言葉を使うのはタダ。工夫しない手はないだろう。

 本稿で紹介する『ちょっと言いかえるだけ! 気のきいた「話し方」ができる本』(櫻井弘/三笠書房)は、話し方のプロ講師である著者が、「気のきいたひと言」を使いこなすための技術はもちろんのこと、「話す力」を鍛える方法や、プロが実践している発声法や姿勢矯正法などの極意を惜しみなく伝授してくれる1冊だ。

■感じのよい印象を与えるマジック・フレーズ

 会話の冒頭に入れることで、その後に続く話をスムーズに広げられる“マジック・フレーズ”なるものがあるという。大きく分けると以下のような5つのジャンルの言葉がある。

詫び言葉
「申し訳ございません」「すみません」
感謝の言葉
「ありがとうございます」「お世話になっております」「助かります」
依頼の言葉
「お手数をおかけしますが…」「恐れ入りますが…」
断りの言葉
「大変失礼ですが…」「申し訳ありません、残念ながら…」
反論の言葉
「…ということはよくわかりますが…」「おっしゃることは理解できますが…」

 確かに、満員電車を降りる時に、「降ります!」とだけ言うよりも、「恐れ入ります、降ります」と言う方が、周囲の人の反応も変わり、降りるのに協力してくれそうだ。

 または、相手に対する反論など、少しネガティブなことを伝えたい時にも、冒頭にこのマジック・フレーズを入れることで、相手のガードをゆるめることができそうだ。決して難しいフレーズではないので、早速身につけてどんどん使っていこう。

■話し方を磨いて、コミュニケーションスキルを上げていこう

 本書ではこの他にも、以下のような項目について丁寧に解説されている。

・場の緊張をほぐしたい時の巧みなひと言
・すんなり受け入れられる注意や頼みごとのテクニック
・話がどんどん広がる相づちの魔法

 どれも、著者の豊富な経験に基づくもので、説得力のある内容だ。「普段から話すのは苦手で…」という人はもちろんのこと、「自分は、人前で話すのは得意なほうだ」と思っている人も、ぜひ手に取って目を通してほしい。慣れるあまり、話し方がついつい雑になってはいないだろうか、チェックしてみてほしい。

 本書の著者が話し方を学び始めたのは、外資系企業で営業マンをしていた20代半ばだという。当時の著者は、仕事ぶりが評価されて新人賞をもらい自信満々だったというが、話し方講座に通ううちに、いかに自分のとっていたコミュニケーションが一方的だったかを痛感し、自信がいったん崩れたという。しかし、そこで自分を客観視することで話し方を見直し、さまざまな学びを得て、その後の仕事に活かすことができたそうだ。

 コミュニケーションは、いつも必ずうまくいくという確約はない。なぜならば、相手や条件があってのものだからだ。しかし、ちょっとした知識や工夫で、うまくいく確率を上げることはできる。本書の教える方法を実践することで、新たな一歩を踏み出していこう。

文=水野さちえ