増えがちなボーダーカットソーの枚数を減らすには? 3つの「ゆる片づけ」術!【やってみた】

暮らし

更新日:2019/4/19

『ゆる片づけBOOK』(オレンジページ)

「片づけ」、これは苦手な人にとってはとてもハードルが高い作業ですよね。今あるものをどこにどうやってしまえばいいのかわからない…と、目の前に積まれたモノを見て途方に暮れてしまうこともしばしば。でもそれって、実は「片づけ」を難しく考えすぎなのかもしれません。

『ゆる片づけBOOK』(オレンジページ)には、そんな片づけ下手な人でも気兼ねなく、自分のペースで進められる“ゆる片づけ”方法がかわいらしいイラストで紹介されているので、きっと楽しみながら片づけができるはずです。そこで、本書から3つのゆる片づけを実際に試してみました。

1、増えがちな「同類」はマックスを決めて減らす(P.20)

 そもそもなぜ片づかないのか。1番大きな原因は、収納スペース以上にモノがあるから。それならば、まず片づけに取り掛かる前に「モノを減らす」ことから始めます。これが終われば、半分以上は終わったも同然。例えば衣類の場合、自分の好みで選ぶとどうしても似た服が多くなりますよね。私の場合は、ボーダーが好きなため、ついつい色や形が違うと買ってしまい、クローゼットはボーダーだらけに。これらを減らしていくためには、対決方式でセレクトしていく方法をとるんだとか。

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 クローゼットの中に持つボーダーカットソーの枚数を最初に決めてしまい、一枚一枚を対決させて気に入った順で残します。また新しいモノが欲しくなったら、今もっている最下位のモノと対決させて買うかどうかを判断すると、決めた数をキープすることができます。

 今まではちょっとデザインが違うだけで、これも買っておこうという気持ちになっていましたが、体は1つしかないので同じようなモノをいくつも持っていても仕方ありません。確かにこうやって判断基準を持つと本当に持っておきたいものが鮮明になるし、残ったものをうまく着回して大事に着ようという意識まで生まれてきました。

2、中身は立てて入れる(P.83)

 今までは洋服をたくさん持ちすぎていたため、限られた収納スペースにしまいきれずに悩んでいました。でも、1.で持つ枚数を決めたことで全体数がかなり絞られました。

 さぁ、ここからがいよいよ片づけになるのですが、皆さんは収納ケースにはどのように片づけていますか? 多くの人が積み重ねて収納してしまっているのではないでしょうか。これでは層ができてしまい、下の方に何が入っているのかもわからず、シーズン中日の目をみないままになってしまうことも。

 そうならないためにも、引き出しの深さに合わせてたたみ、立てて入れるようにします。こうすることで、すべての洋服が見える状態になり、目当てのモノが出し入れしやすくなりました。これなら、今持っているボーダーの枚数もすぐに判断できますね。

 ちなみに、収納ケースは連結されているタイプのものではなく、同じ規格で重ねて使えるモノを選ぶと、スペースに合わせて積み重ねることができるのでおすすめだとか。

3、小物用引き出しはモノに合わせて仕切る(P.74)

 モノがごちゃごちゃしがちな場所の1つにキッチンもあります。調理器具から調味料、カトラリーまで、ありとあらゆる形のものがあるので、ここでの片づけ方は特に頭を悩ませます。また最近のキッチンは、調理台の下にがらんとしたフリースペースがいくつかある引き出し式のものが主流なので、うまくスペースを活用しないと、とても片づけにくくなっています。そこで、うまく片づけるためのポイントは「モノに合わせて仕切る」こと。

 例えば、小物用引き出しにカトラリーを片づける場合には、100均のケースなどを組み合わせて細かいものを分類して入れます。これにより、いつもはガチャガチャと対になる箸を宝探しのように探していたのが、ぱっと取り出せるようになりました。子どもにも配膳のお手伝いを頼みやすいですね。

 また、ケースごと出し入れすれば、掃除も簡単に。ちょっとした工夫で一気に快適な収納になり、ストレスも激減しました。ただし、このカトラリーもまずは今あるモノが本当に必要かどうかを考え、数をしぼるところからスタートしましょう。

 ここで紹介した以外にも、趣味のモノ、いただきモノ、思い出の品など、かなり細かいカテゴリーごとにモノを減らす方法なども紹介されていて、これ1冊で家の中のほぼすべてのモノがカバーできるはずです。

 ちなみに、モノの減らし方ステップとしては、
①使えるモノと使えないモノに分ける
②使えるモノを使っているモノと使っていないモノに分ける
③使っているモノを「使う頻度」「占めるスペース」「貴重さ&希少さ」で比べてみる
というステップで進めていくと、自然と減らせるそうですよ。

自分のペースでゆるくやれば意外と簡単な片づけ

 片づけ下手な人は、はなから「片づけは難しいもの」と考え、溢れかえっているものをできるだけ目に触れないように過ごしていませんか? それはきっと「やるからにはきちんとキレイに収納できないといけない」という重圧に負けてしまっているのかもしれません。

 でも、自分の家であればほかの誰に見られるわけでもなく、モデルルームのようにする必要は決してありません。自分が「キレイになったな」「使いやすくなった」と思えればそれで十分なんです。自分ができそうなところから、できるペースで少しずつモノを減らして片づけるだけで少しずつキレイになり、きっと自分にとって快適な空間を得られるようになるはずです。これなら案外できそうですよね? 新年度が始まったばかりの4月、“ゆるい片づけ”を始めてみませんか?

文=JUNKO