お金持ちになりたいなら億万長者の真似をするのが近道。その3ポイントは――

ビジネス

2019/4/15

『億万長者のすごい習慣』(岡崎太郎/三笠書房)

「日本人の40人に1人は資産1億円」と聞いたとき、あなたはどう感じるだろうか?

「意外と多い」と素直に受け取る人もいれば、「どうせ条件付きの数値だろう」と勘繰る人もいるかもしれない。自分には関係がないと思っても、このデータは野村総合研究所のデータに基づいた確たるもの。本稿で紹介する『億万長者のすごい習慣』(岡崎太郎/三笠書房)のプロローグには、次のような記述がある。

“まず、野村総研による富裕層の定義は、純金融資産(総資産から不動産などを除いた「流動資産」から負債を引いた金額)1億円以上の世帯。2016年の野村総研のデータでは、日本の富裕層は121.70万世帯、これを総世帯数の5290.40万世帯で割ると約2.3%…つまり約43人に1人の割合となる。学校の1クラスに1人いてもおかしくない計算だ。そう考えると、資産1億円というのも案外身近な存在に思えるはず。”

 本書では、そんな億万長者に近づくためのカギとなる32個の習慣を、実在する億万長者たちのエピソードを交えながら紹介している。中には「持つお札は常にピン札にしておく」「会った瞬間、『ありがとう』という」など、理由が分からないとちょっと変わって思える習慣もちらほら。以下に、私が気になった項目を3つピックアップしてみよう。

■超速で返信する

 著者の岡崎太郎氏と付き合いのある億万長者の経営者は、LINEの返信がとにかく早いそうだ。最速で0.1秒、8割の返信は3分以内で、半日以上経ってからの返信などあり得ないというから驚きだ。返信スピードが早いと、仕事が早いという好印象を与えることができる。ということは、逆も然りなので要注意。

■凡事を“超”徹底する

 宿泊したホテルをチェックアウトするときは、部屋を片付けてから出る。ここまでなら一般マナーのレベルかもしれないが、億万長者はその遥か上をいく。部屋を使った痕跡がないかのようなレベルまでキレイに片付けるのだ。それは、部屋を片付ける人のことを考えているから。さらに言えば、相手を良い意味で驚かせようという考えもあるからできることだ。ポイントは、掃除に限らずどんなことでも相手が驚くレベルまで徹底的にやること。

■他人を優先する

“みんなが先を急ぐときは、「お先にどうぞ」の精神。
誰も行きたがらないときは、「それでは私がお先に」の精神。”

 松下政経塾の理事・塾頭などを長年務めた上甲晃氏のこの言葉は印象的だ。気持ちに余裕を持って、自分より他人を優先できるのが徳の高い人。お金持ちよりもまず、そういう人になりたいと思うだろう。

 億万長者の習慣をひとつひとつ見ていくと、普通の人でも意識さえしていれば実践できるものも多い。もしかしたら、「身に余る大金を持ったら不幸になってしまう…」と、お金持ちに対する抵抗感がある人もいるかもしれない。だがそれは、横暴で品のない一部の人に対する嫌悪感や、腹黒い金持ちにバチが当たる映画やドラマなどの影響かもしれない…。

 本書で紹介されている億万長者たちは皆、上品で、豊かで、そして幸せいっぱいの億万長者だ。なぜなら著者自身が、そういう「素敵な億万長者」を目指すことを前提にしているからだ。幸せなお金持ちになるためには、人間的に他者から尊敬される人になることが欠かせないのだろう。言われてみれば学生時代、同い年のはずなのに人としてとても立派な同級生が1人や2人いたような…。

文=上原純