「過去の失敗談」を入れるべし!その場を制し、“勝てる自己紹介”メソッド
2019/4/23
「えーっと、はじめまして。本日配属された佐藤と申します。大学では学生団体の副代表として100人規模のイベントを開いていました。経験を活かして、1日でも早く戦力になれるように頑張ります。趣味は、映画鑑賞ですかね、はい。よろしくお願いします」
――退屈だ。そして鼻につく。あなたは、このような“最弱”の自己紹介をしてしまっていないだろうか。日本では自己紹介の仕方を習う機会がほとんどなく、残念な自己紹介になってしまう人が多い。
そこでおすすめしたいのが、“勝たせ屋”の鈴鹿久美子さんが著した『最強の自己紹介(たった30秒で人の心をつかむ)』(マキノ出版)だ。彼女は国会議員の秘書を15年間務めた後で選挙コンサルティングを始め、昨年末までの勝率はなんと88%! 本書のメソッドを使えば、選挙に限らず、就職活動や入社時、婚活や合コンで“勝てる”自己紹介ができること請け合いだ。
「そうはいっても喋るのは苦手……」という心配はご無用。大切なのは流暢に話すことではなく「言葉を磨き込むこと」だと鈴鹿さんはいう。言葉を磨き込むためのポイントを紹介しよう。
■POINT 1:自分の「話したい」という欲望を捨てよう
「聴きたいことをいわなければ、相手の心にはとどきません」と鈴鹿さんは断言する。特に厄介なのが“自慢”だ。自慢したい過去の成果、自慢したい有名人の名前、自慢したい持ち物……自己紹介にこれらが混じっていないか点検してみよう。たとえ事実であっても、鼻につく部分はカットすべし。
■POINT 2:過去の失敗談を入れよう
「過去の苦い経験があるのとないのとでは、記憶に残る際のイメージがガラリと変わります」と鈴鹿さん。失敗した過去は共感を呼びやすく、また失敗から得られた教訓は、あなたにとって磨けば光る原石なのだ。学歴などのスペックの高い人ほど、意外な苦労話はファンを作るという。
■POINT 3:「冠言葉」を作ろう
冠言葉とは、鈴鹿さんでの“勝たせ屋”のように一言で自分を表す言葉のこと。ここでも自分の視点は置いておき、相手にどんなメリットを提供できるかと考えるのが良い。「好きなものは◯◯です」と相手の共感を得られそうな内容を入れる冠言葉もOKだ。
他にも“最強”の自己紹介を作るテクニックが盛りだくさんの本書。中でも特に内容の濃いのがCHAPTER5の《実例から「最強の自己紹介」の作り方を学ぶ》である。鈴鹿さんが実際にコンサルティングをした方の事例が解説されているので必読だ。
残念な自己紹介をしてしまっているそこのあなた。すぐに本書を手にとり、実践してみよう。
文=えんどうこうた
この記事で紹介した書籍ほか
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