連休のごはんは、これに決まり!読むと、絶対に食べたくなる『コンビニお嬢さま』のメニューに舌鼓

マンガ・アニメ

2019/4/30

『コンビニお嬢さま』(松本明澄/講談社)

 今年のゴールデンウイークは10連休。旅行や買い物に出かけるのも良いが、自宅でのんびりと過ごすのも至福の過ごし方ではないだろうか。

『コンビニお嬢さま』(松本明澄/講談社)は、そんなおうち時間を彩る“究極のコンビニグルメ”を紹介するグルメコメディ。「手料理を作るのは、ちょっぴり面倒」「スーパーまで行くのは遠い」など、誰もが一度は感じたことのある、“今日のごはん、どうしよう問題”を解決する作品である。

 主人公は、いろは女学園に通う高校2年生、兎月碧里(うづき・みどり)。彼女は、可憐な外見・頭脳明晰・文武両道を兼ね備えた、生徒たちの憧れの存在である。しかし、良家に生まれ、厳しく育てられた碧里は「家族や友人にバレてはいけない」と分かっていながらも、“ある欲望”に抗えないでいた。彼女は、大のコンビニグルメ好きなのである。

 彼女の開発するオリジナルレシピは、肉まん、アメリカンドッグ、おにぎりなどの身近なコンビニグルメにほんの少しだけ工夫を加えたものばかり。本来のコンビニグルメらしさは守りながら、100倍美味しくなるアレンジがなされている。

 ある日、風邪をひいた碧里は喉の痛みに苦しんでいた。風邪と闘う彼女の憩いは、やはりコンビニグルメ。大好きなパリパリ海苔とふっくらお米のおにぎり×レンチン茶わん蒸しを組み合わせ、鍋ひとつで、あっという間に「即席!茶わん蒸し雑炊」を作り上げる。最高のマッチングが織りなす美味しさに、風邪のことはすっかり忘れてぺろりと完食する碧里であった。

 胃袋を刺激する描写に我慢できなくなった筆者も、自宅近くのコンビニで食材を調達して再現してみた。たしかに、鍋に茶わん蒸しを入れてから数分で完成する手軽さと、出汁から出る旨みがたまらない。本作では鮭おにぎりが選ばれていたが、辛子明太子やいくらなども相性抜群。ぜひ、自分だけの“禁断コンビニグルメ雑炊”を体験してほしい。

 外食・お取り寄せ・手料理などが一般的であったグルメマンガジャンルにおいて、コンビニグルメにスポットライトを当てた本作は異彩を放っている。今年のゴールデンウイークはコンビニグルメ愛に溢れた本作をお供に、“自分だけの時間”を心ゆくまで堪能してみてはいかがだろうか。

文=山本杏奈