猫の呼び鈴を鳴らすワザが凄い! SNSでバズったスター猫たちが勢ぞろい!

暮らし

2019/4/23

『バズにゃん SNSでみんなを笑顔にした猫69匹の秘密がギュッ!』(ねこナビ/KADOKAWA)

 かわいらしい猫の姿を集めたフォトエッセイは数多く刊行されていますが、その背景にある飼い主さんと猫たちのドラマや絆は見過ごされがち。だからこそ、「かわいい」の裏側にあるエピソードをひとりでも多くの人に伝えたい。『バズにゃん SNSでみんなを笑顔にした猫69匹の秘密がギュッ!』(ねこナビ/KADOKAWA)は、そんな願いを込めて制作された1冊です。

 本作には「ねこナビ」が選定した、2014年から2018年までの間にSNS上で話題となった(バズった)69匹の猫写真を収録。「ねこナビ」は猫の情報を伝えるウェブメディア。本書にはかわいくてコミカルな猫写真と共に、猫に寄り添ってきた「ねこナビ」だからこそ聞き出せた飼い主さんの秘蔵エピソードも掲載されています。

 一般的な猫のフォトエッセイ集は特定の猫の写真がメインになっていることが多いもの。しかし、本書ではホイップクリームちゃん(通称:ホイちゃん)、まっぷーちん、アメカヌちゃん、そらくんといった「スター猫」たちが一挙に見られ、SNSだけでは分からなかった出会いのきっかけやバズった後日談なども併せて楽しめるようになっています。

『うちの猫がまた変なことしてる。』(卵山玉子/KADOKAWA)や『拾い猫のモチャ』(にごたろ/KADOKAWA)、『三毛猫ふうちゃんは子守猫』(おたべ/KADOKAWA)、『タレ目猫そむが可愛すぎるんじゃ〜!』(きくまき/KADOKAWA)といった、猫界を代表する人気漫画家の描き下ろし作品が楽しめるのも醍醐味。ここでしか見られないオリジナル作品にぜひ、癒されてみてください。

 また、「成長」「異種」「アイデア」「食べ物」「動画」の5ジャンルに分けたコラムも見どころ。撮影時の状況も詳しく知れるので、いままでとは違った視点でもバズ写真を楽しめるようになります。

「うちの愛猫もいつかバズってほしい…!」と思っている方は、「アイデア」に掲載されている案を実践してみるのもおすすめ。飼い主さんたちの猫愛がたっぷりと感じられるコラムは、驚きと感動も与えてくれるでしょう。

■うちの愛猫も呼び鈴を鳴らせるようになる…!?

 2匹の猫たちがテーブルの上に置かれた呼び鈴をチーンと鳴らしてご飯を催促する「呼び鈴でごはんを要求するワザ」は、国内外で大きな話題を集めた人気動画。実はこの動画に登場しているぶるるくん(キジトラ)とべるるくん(白黒)は、「ねこナビ」の編集長と副編集長。2匹は呼び鈴ワザを活かし、ペットフードのCMにも出演しました。本作では、そんな2匹が呼び鈴ワザの教え方を解説。

 呼び鈴ワザは新しいコミュニケーション法となるだけでなく、早食いを防止したい時にも役立ってくれるそう。愛くるしい芸達者コンビが教えてくれる呼び鈴ワザをマスターすれば、SNS上で愛猫が有名になる日も近いかもしれません。

■猫という動物が大切にされるきっかけを作りたい

 そもそも、本書はなぜこれほどまで猫のバズツイートを追いかけ、掘り下げてきたのか。その答えは“猫を取り巻く環境を変えていきたいから”だといいます。

 猫は、近年では飼育頭数が犬を超えるほど人々から注目を浴びるようになってきました。しかし、日本はまだまだ動物にとって優しくない面のある国。悲しい想いをしている猫も少なくありません。本書に登場している猫たちの中にも、殺処分寸前だった猫や飼育放棄されてしまった過去をもつ猫もいます。

 ただ「かわいい」や「おもしろい」と感じてもらうだけでなく、本作を通して、猫が置かれている現状をより多くの人に知ってほしい。そう思ったからこそ、バズった背景にある、飼い主さんしか知らないエピソードに耳を傾けてほしいのです。

 愛くるしい姿を見ることで「猫」という動物に興味を持つ人が増え、動物に優しい社会を築いていけるようにしていきたい。それが本書の願いです。たくさんの人たちの猫愛がギュっと詰まった本作は思いっきり笑えて、ホロリと泣ける仕上がり。これを読めば、猫がもっと愛おしくなるはずです。

文=古川諭香