夜はベタベタで寝なさい! ──神崎恵が教える、38才からの“雰囲気作り”テクニック

健康・美容

更新日:2019/5/11

『この世でいちばん美しいのはだれ?』(神崎恵/ダイヤモンド社)

 神崎恵氏といえば、美容オタクで知らない人はいないと言っていいほどのカリスマ美容家だ。1975年生まれの彼女は今年44歳になる。3児の息子の母で、長男は大学生だ。ひとりひとりに美容をアドバイスするアトリエを主宰しながら、数多くの雑誌に登場したり、全国でイベントを開いたりと幅広く活動している。また、複数のコスメブランドでのアドバイザー、女性の美に関するアイテムの開発…と、大忙しの日々だ。

 そんな、きれいな大人の代表的存在である彼女がこの度記した1冊が『この世でいちばん美しいのはだれ?』(ダイヤモンド社)。このタイトルの有名なセリフは白雪姫の継母が言ったものだ。神崎氏自身が年齢を重ねたいま、その継母の気持ちがどんなものであったのか考える。女性は歳で見た目を変えていく。透明感は薄れ、ツヤとハリは減っていく。美しくなっていく白雪姫を前に、継母は焦りや不安、みじめさを抱いていたのでは──と。

 人は誰しも歳を取り、そのままでいられないのは当然のこと。いくつであっても「今の自分」に胸をはれる自分でいられるような「技術」を身につけておけば武器になる。

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 彼女はこの本をこう表現する。

この本は、もし私に娘がいたら、そして妹のような年下の友人たちに伝えたいことを書きました。もちろん、今私も実践していることでもあるので、私と同じ世代や、上の世代の方々にも取り入れていただけるものです。

「あんなに悩んだ顔の可愛さも38を過ぎると雰囲気重視になる」と神崎氏は語る。彼女によると、目鼻立ちが整っていて得をするのは20代前半までだという。33歳からは目鼻立ちはそれほど重要でなくなり、特に38歳が最後のボーダーラインだ。思春期にあれだけ悩む顔の出来も、30歳以降は結局「雰囲気」を作るテクニックを持った人が勝つ。

 ではここで、本書の中からアラサー、アラフォーの読者が誰でも実践できるワザを3つ紹介しよう。

・大事にされる女は毛先にワンカールがある
「毛先がガサガサだと雑な女→雑に扱われている女→雑に扱っていい女に見える」という法則に陥らないこと。毛先のワンカールの、ツヤところんとした丸みは、驚くほどの透明感を生み出す。顔のパーツの瑞々しさが増し、愛されて生きてきたようなツヤが出る。そうすると、大切に育てられてきたという雰囲気をまとうことができ、他人にも大事にされるのだという。

・季節それぞれの映え色を知る
 季節それぞれに、美しく映える色がある。春はピンク、夏は白、秋はブラウン、冬は赤が誰にでも合い最高に美しく見える色だ。春はチークやリップを可愛いお花のようにほどこし、夏は透けるような生地を。秋はブラウンレッドの口紅にトライ、冬は思い切って服を赤にすると良いそうだ。

・夜はベタベタで寝る
 夜のスキンケアの最後のクリームや乳液は、枕や布団にくっつくほど潔くベタベタにして寝ること。特に目元はパンダの黒い部分くらい、口元はオバQの口くらい広めに塗ろう。また、30代からは乳液ではなくクリームを塗ることを本書は勧めている。

 神崎氏は「可愛い子とは同じ土俵に立たない」ことをアドバイスする。誰かと比べて落ち込むのは普通のことだ。可愛い子、スタイルのいい子、お金持ちの子…とわざわざ並ばずに、自分が勝てる土俵にだけ上がれば良い。自分自身の魅力を最高に引き出すために、本書は最高の教科書となることだろう。

文=ジョセート