<知っていれば一生困らない!>家事のキホンのキ! すぐに役立つ3つの“自活術”【やってみた】

暮らし

更新日:2019/5/15

『家事のキホンが身につく本』(大人の常識研究会/大和出版)

 いざ一人暮らしを始めたら一から覚えないといけないことだらけで困ったという人も多いのではないでしょうか。『家事のキホンが身につく本』(大人の常識研究会/大和出版)には、今さら聞けない「掃除&片づけ・料理・身支度・自己管理」といった家事のキホンのキがまとめてあるので、これから一人暮らしを考えている人にも、すでに一人暮らしを始めてテンパっている人にもぴったりな1冊です。

 そこで、知っておくと便利な3つの家事を実際に試してみました。

1、<料理編>計量グッズは必要なし(P.20)

 一人暮らしを始めるにあたり、もっとも大切な家事の1つに“料理”があります。料理をするために調理道具もいろいろ買い揃えたりしますよね。でも買う前に「本当にその調理道具が必要か」をよく考えてみてください。

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 よく料理が苦手な人がやりがちなのが、「料理本に書いてある通りの分量で作る」こと。そのために、計量カップにスプーン、お米を量るためのカップまで準備したりします。

 確かに、書かれた通りに作ればそれなりに美味しく作れるとは思いますが、料理が苦手な人は分量に縛られすぎなんだとか。逆に料理が上手な人の分量はいつも「だいたい」。もちろんこの感覚を得るためには、経験値も必要ですが、だからと言って最初からいろいろな計量グッズを準備する必要はなく、それでも心配なら目盛りがふられた200ccの計量カップ1つあれば充分だそう。

 あとは、大さじ1杯=15cc、小さじ1杯=5cc、フライパンに油を垂らすときには直径10cm弱くらいが大さじ1杯くらいという目安を覚えるだけでOK。料理が苦手な私は、いつもレシピに書かれた通りの分量を、計量カップ・スプーンを使って正確に量っていました。これだと時間はかかるし、洗い物は増えるしで、大変さを感じながら料理を作っていました。

 なので思わずこれを見て「そうか、目で目安を覚えておけば量らずに作れるのか」と膝を打ってしまいました。ちなみに、材料もすべてを揃える必要はなく、家になければスルーして、自分流で作れば大丈夫。そう言われたら料理へのハードルがぐーんと低くなったのでは?

2、<掃除編>蛇口だけきれいに見える(P.88)

 一人暮らしの場合、実家暮らしの時とは違って“掃除”も自分でやらなくてはいけません。中でも、特に台所やお風呂といった水回りの掃除は大変な印象があったります。本当であれば、毎日きれいに掃除しておきたい場所ではありますが、なかなか時間をかけてすべてを掃除するのは難しいので、そんなときは「ちょこっと掃除」をしましょう。

 例えば、台所やお風呂、洗面台にある「蛇口」。これは毎日頻繁に使うものなので、その分汚れやすい場所でもあります。ステンレス製であることが多いので、水垢がつくと白く濁ってとってもみすぼらしい印象になってしまいます。逆に、蛇口が輝いているだけで、全体がとてもきれいに見えます。だから、全体を掃除するのが難しいときでも「蛇口」だけはきれいに掃除しておくといいでしょう。

 水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤やお酢を使って掃除します。軽い水垢であれば洗剤をつけたスポンジで磨けばいいのですが、しつこい水垢の場合には、キッチンペーパーなどで蛇口を覆い、そこに酸性洗剤やお酢を染みこませてパックします。

 しばらく置いて、水で洗い流すとご覧の通り、ピカピカの蛇口に。ゴシゴシ磨く必要もなく、さっと水垢が取れて、あっという間にきれいになりました。確かに、部屋の小さなパーツに過ぎない蛇口がキラキラ輝いているだけで、部屋がぐっと爽やかな印象になりました。この方法は、鏡にも使えるそうですよ。

3、<片づけ編>型崩れしない服の畳み方(P.56)

 実家にいたとき、洗濯して乾いた衣類は誰が片づけていましたか? おそらくお母さんが片づけてくれていたのでは?

 いざ一人暮らしを始めてみて「衣類をたたむくらい簡単」と思っていたら、意外と面倒で、改めて今までやってくれていたお母さんへ感謝の気持ちでいっぱいになるはずです。

 たたみ方の何が大変かと、特にトップスの形の違いでたたみ方が異なる点です。えっ、たたみ方に違いがあるの⁉ と驚く人もいるかもしれません。実際私もその1人でした。たたみ方は襟の形状で変わってきます。

 例えば、Tシャツなどは真ん中から折ってもいいのですが、シャツやポロシャツなど襟があるものについては、襟が型崩れしないようにたたむ必要があるそうです。確かに言われてみれば、お店でもそのようなたたまれ方がされている気が…。社会人ともなれば、身なりで持たれる印象が大きく左右されてきます。ほん少しの配慮ですが、こういうところをきちんとしておけば、きっと社会でもプラスの印象を持ってもらえるはずです。

 ここで紹介した以外にも、冷蔵室や野菜室は冷気を循環させるために詰め込みすぎず、逆に冷凍室はお互いの冷却効果を高めるためにかなり詰めても大丈夫という話も。また、窓掃除は晴れた日に行うと洗剤の乾きが早く跡が残りやすいので曇りの日を選ぶなど、実家を出てかなり経つ主婦にとっても思わず「なるほど!」と唸ってしまう知恵がたくさん紹介されています。

いつ知っても遅くない!きちんと身につけたい“家事のキホン”

 “家事”とは、生活する上で必ず必要な行為でありながらも学校などではいちいち細かく教えてくれることはなく、必要に迫られて実践を伴いながらやっていくので、独自の方法でやっている人がほとんどではないでしょうか。

 改めて知恵や効率的な方法を知ることが、今までの自分のやり方を見直すきっかけになり、主婦歴7年目の私でも非常に勉強になる1冊でした。みなさんもどうせやるならぜひ早くから“家事のキホン”を身につけていきませんか?

文=JUNKO