人生は魔法のように思い通りになる!? 人生を豊かに楽しく過ごすための神秘の魔法を伝授します

生活

2019/5/1

『そうだ!魔法使いになろう!望む豊かさを手に入れる』(吉本ばなな、大野百合子/徳間書店)

「魔法使い」という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。小さい頃に読んだ絵本に登場した、キラキラと輝くステッキから魔法を出し、夢を叶えてくれる人物。そんな姿をイメージする人も少なくないだろう。一見、日常生活からは縁遠いテーマのように聞こえるかもしれないが、この世には魔法のような不思議がたくさん存在すると語るのは、本書の著者でもある作家の吉本ばななさん。

 自身も子どもの頃から数多くの不思議な体験をしてきた彼女が、催眠療法家の大野百合子さんと対談してできたのが『そうだ!魔法使いになろう!望む豊かさを手に入れる』(吉本ばなな、大野百合子/徳間書店)だ。大野さんは、神秘家・哲学家でもあるゲリー・ボーネル氏に師事し、2007年からノウイングスクールの講師として心と身体の仕組みを伝えている女性。吉本さんとは家族ぐるみの付き合いで、お互いに尊敬し合う仲だという。そんな2人の共著である本書は、魂や身体、生き方などをテーマにしたスピリチュアルな世界をひもとく一冊となっている。

 まず本を開いて驚くのが本書に登場するキーワードの数々だろう。前世・転生・修行・シャーマン・宇宙人など、普段の生活ではなかなかお目にかからない言葉たちだ。著者の2人にとっては当たり前のワードとして次々に飛び交うのがなんとも印象的だった。前半部分は2人の過去世について語る場面が多く圧倒されるだろう。しかし、その中には、私たちの人生においても教訓となる逸話がたくさん盛り込まれている。

100%自分を受け入れることは、100%周りを受け入れることになる

 吉本さんの友人のあるエピソードが紹介されている。彼女は、外国人の旦那さんとの関係がとにかくうまくいっていなかったという。旦那さんは彼女にまったく触れようとせず、娘と一緒に日本へ帰れといわんばかりという辛い時期を過ごしたそうだ。当初、彼女は自分を責め、こんな自分だったら愛されなくても仕方がないと落ち込んでいたそうだが、そのイメージを持つことをやめ「自己を受け入れる」ようにしたという。すると、不思議なことに旦那さんの態度が一変し、夫婦仲が劇的に改善したそうだ。

 大野さんが教えているノウイング(古代の叡智)の世界では、今の自分を癒やすことで7世代後まで影響し、周りの家族や時代を超えた家系も報われていくと考えられている。これは「信頼のエナジー」によるもので、まずは自分が変わる必要があるというのだ。私たちは時として、うまくいかないことや辛いことが起こったときに、それを周りのせいにして怒ったり落ち込んだりすることがあるだろう。しかし、そのようなときにこそ、ありのままの自分を認めてあげることで周囲をも変えていくことができるそうだ。私自身、自己否定をすることも多くいつまでたっても自信を持てずにいるが、この言葉に少なからず力をもらえたような気がする。

自分の欠けている部分を相手に求めても、結局、似た者同士が引き寄せ合う

 世の中には引き寄せの法則が存在するといわれるが、吉本さんと大野さんによると、自分が満たされていない部分を相手からもらおうとすると、依存し合う関係を作ってしまうことになるという。たとえば恋愛において、「私には〇〇の部分がないから、相手に埋めてもらいたい」と思っていても、結局は〇〇が欠けている似た者同士が引き寄せられるというのだ。これを解決するためには、理想の自分のイメージを膨らませることで自分を癒やし、自分に対する誤解を解くことが大切だそう。すると、イメージ通りの理想的な相手が見つかるというのだ。

 理想の自分像を持って生きるのはそう簡単なことではないが、確実に人生を豊かにしてくれるはずだ。気持ちの良いこと、居心地の良い場所、会いたい人など、直感的に感じる情報を大切にすれば、ますます魔法力を高めることができる。ちょっとした生き方のコツを知るだけで、誰でもみんな魔法使いになれるのだ。

文=トキタリコ

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