フルーツサンドやロシアチョコレート!おいしい手土産を持って大好きなあの人に会いに行こう

暮らし

2019/5/11

 贈る相手の顔を思い浮かべながら「今日の手土産は何にしよう?」と考える時間は楽しいものだ。自分が普段から気に入って食べているものや、人からもらっておいしかったものなど、頭の中をフル回転させて記憶をたどる。お酒好きの人には酒のつまみになるチーズや燻製品なども喜ばれるだろう。せっかくなら贈る相手に喜ばれるものを選びたい。そんなとき、ぜひともページを開いてほしいのが『おいしい時間をあの人へ』(伊藤まさこ/朝日新聞出版)だ。

 雑誌などで活躍する人気スタイリストの著者は、おいしいものに目がない。ちょっとした手土産にも手を抜かず、相手が本当に喜んでくれそうなものを探すためなら時間や手間を惜しまないという。そんな彼女がおすすめする手土産を一冊にまとめたのが本書だ。スタイリストが選ぶ手土産ということで、最先端のおしゃれなものばかりかというとそうでもない。昔から人々に愛されてきた老舗のおいしいものもたくさん掲載されているので、年代や性別を問わず喜ばれる手土産となるだろう。

 まず初めに紹介されているのが銀座千疋屋の「フルーツサンド」。こちらのお店は、明治27年に千疋屋総本店からのれん分けされた老舗のフルーツパーラーだ。もともとは店内のメニューとして出していたフルーツサンドだったが、お客からお土産にしたいとの要望があり持ち帰り用がつくられたという。しっとり食感の食パンにやさしい甘さの生クリーム、間には新鮮なフルーツがたっぷりとサンドされたフルーツサンドは、誰からも愛されるおいしさだ。水色と赤のコントラストが印象的なパッケージもかわいらしく、手土産にすれば喜ばれること間違いなしだろう。

 他にも、近江屋洋菓子店の「ドライケーキとショートケーキ」、ローザー洋菓子店の「ロシアチョコレート」、オーボンヴュータンの「プティ・フール・セック」など、日持ちのするお菓子は手土産にもぴったりだ。箱を開けてみんなでワイワイとどれを食べようかと選ぶ時間もまた楽しい。焼き菓子店の包装紙にはかわいらしいものが多く、中には包装紙を集めているという女性も多いようだ。

 友人宅にみんなが集まる際などにおすすめなのが、軽くつまめる食事系の手土産。気心の知れた友人であれば、肩ひじはらず本当においしいものがあるだけで場が和む。天のやの「玉子サンド」は、なんといっても見た目が美しい。とてもシンプルな玉子サンドなのだが、その凛とした佇まいに箱を開けた瞬間に誰もが魅了されるだろう。一般的な玉子サンドはゆで卵のマヨネーズ和えを挟んだものが多いが、天のやのものは出汁入り和風味の卵焼きが挟んである。やさしい味の卵とパンを引き締めてくれるのはからし入りのマヨネーズだ。京橋伊勢廣の「焼き鳥詰め合わせ」や、おつな寿司の「詰め合わせ寿司」なども、長く人々から愛されている安心の手土産だ。

 普段から手土産を渡し慣れていない人にとって、何を贈るのかを考えるのはハードルが高い作業だ。「高級感のあるものでなければいけないのだろうか?」と不安になる人も少なくないだろう。しかし、手土産はもっと気軽なものでいいと著者はいう。大切なのは「相手のことを思って選ぶこと」だろう。たとえば、ソシオ工房の「フラチップス」。小さい子どもも一緒の集まりであれば、おやつになる手土産は喜ばれるはずだ。ジャガイモの味がしっかりしているこちらの商品は、フラガールのパッケージがかわいらしい。シンプルなうすしお味の他、カイソルト味、ハワイアンサワークリーム味、スモーキーバーベキュー味など、さまざまなフレーバーを選べるのも楽しい。大人用にはビールを一緒に手土産にするのもおすすめだ。

「おすすめドリンク」「お酒のおとも」「肩ひじはらない手土産」「持ち寄りのおすすめ」など、テーマごとに手土産を紹介してあるのもうれしい。何を贈ろうか迷うときに本書を開けば、必ずやぴったりのものが見つかるに違いない。また、読みものとしても面白いので、パラパラとめくって楽しむことができる。

文=トキタリコ

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